こんにちは
発達障害児の子育てがラクになるカウンセリングを大阪・江坂で提供中
カウンセリングサービスの那賀まきです。
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発達障害児の子育てから学んだ<子育てのヒント>や<お母さんの心をラクにするヒント>を書かせていただいています。
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うちの息子は、小学生の頃、教科書を読むことが大の苦手でした。
苦手なのには理由がありました。
人間の脳は本当にうまくできていて、瞬時にいろいろなことを行っているそうです。
例えば、教科書の文字を読むために必要なこと。
・たくさんの情報の中から、自分が必要とする情報だけにフォーカスして見ることができる力
・文字と音を一致させる力
・文字のつながりを意味のあるものとしてとらえる力
・文字の音のつながりを記憶し、自分の知っている情報と一致させる力
綿密にいうとこれ以外にも必要な力はあると思います。
わたしたちは、当たり前のように上記のようなことをやっています。
わざわざ意識することもなく・・です。
ところが、上記のような力がうまく働かない人もいるんですね。
うちの息子もその一人。
わたしたちが言葉を覚えるとき
文字を覚える前に「耳」で聞いて覚える
という段階があります。
うちの息子の場合は、
聞いた音を覚えておくためのメモリーが他の子よりも少なかったみたいで、
聞いて覚えることが苦手だったみたいなんですよね。
だって、音ってすぐに消えてしまいますものね。
(と、いっても当時のわたしは、そのことを知りませんでしたから、言葉の遅れがある、というだけでかなり不安になっていました。)
視覚優位と言われる子どもたちの中には、うちの息子のようにすぐに消えてしまう情報をストックするのが苦手だと言われる子どもがいます。(その代わり、視覚的な情報を記憶する力は平均以上という子も多いようです。)
言葉でのコミュニケーションがうまくいかなかった息子とわたし。
朝の準備一つでも大騒ぎする毎日でした。
そんな大騒ぎの日々を解決した一つのツールは「絵カード」を使ったスケジュール表。
絵を見せて、こちらのやってほしいことを伝えていました。
途中から絵を見た息子が「いやー」と拒否してくるなんてこともありましたが・・。
ところが・・・
小学生になると、絵だけではやっていけなくなりまして・・・
そのとき、ふと思ったのは
漢字が読めないときには読み仮名をつけるように、ひらがなにも読み仮名っぽいものをつけられないかしら?
ということでした。
こんな感じです。
小学校に入ったら、毎日のように「音読」の宿題ってでますよね。
文字がうまく読めない息子の場合、つきっきりでひとつひとつ一緒に読まねばならなかったのですが、
イラストつきにすると。何度か繰り返すうちに、なんとなく自分一人で読めるようになりました。
イラストを手掛かりに、何度か聞いた文を思い出しながら読んでいたんですけどね・・。
それでも、自分で読めた!ということは自信につながっていたように思います。
こんなことしてたら、いつまでもイラスト付きじゃないと読めないんじゃないか?という不安もあったんですが、私たちが漢字を読めるようになったら、読み仮名がついていても、いちいち読み仮名を読まなくなるように、息子も少しずつイラストなしで読めるようになっていきました。
オマケ:文字が読めるようになってからは、イラスト抜きだけど、横書き&「分かち書き」(上の文のように ○○ が △△ しました。と分けて書く方法)のものを使うことで、読みにくさを軽減していました。
(人間の目は縦よりも横の方が読みやすいらしい・・)
教育心理学に「レディネス」という言葉があります。
学ぶために必要な準備が整っている、という意味の言葉です。
わたしたちは「〇才になったから○○ができるようになるの」ではなく、
「○○ができるようになるための準備が整ったのちにできるようになる」んですね。
子どもの育ちは十人十色。
上手にできないのは、まだ準備中。
準備が整えばできるようになる。
そんな視点を持ってみませんか?
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は野村香英カウンセラー が担当します。
どうぞ、お楽しみに~~~
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