今日は、自転車屋さんのお仕事拝見のコーナーです。
世間には自転車は自転車屋さんが組み立てているということを知らない人が結構いらっしゃるようなので、今日は自転車が1台組みあがるまでをお送りしたいと思います。
まず、自転車は7分組みという状態で箱詰めされて送られてきます。
自転車にまとわり付いている梱包材を引っぺがして、組立開始です。
まず、後車輪周りを組み立てます。
まず、自転車が倒れないようにスタンドを付けて、内装変速機を付けます。
よく、自分でタイヤ交換をされた方は、この辺をほぼ全員組み間違っておられます。
外した場合は、間違いなくもとの順番で組んでくださいね。最悪の場合、後ブレーキが効かなくなります。
そしてこの時に、チェーンやベルトの張りを調整します。
んで、後ハブナットを仮締めします。
次は、前車輪です。
組み付け前に車輪の振れ取りをします。
最近は某社会主義国家の部品が多く、組立もいいかげんな物が多いです。
後の車輪も後でやりますが、前の車輪は走行だけでなくブレーキにも影響するので、キッチリ点検します。
振れ取りが終わったら、車体に組み付けます。
そして、前フォークの中心に車輪が来ることを確認して前ハブナットを締め付けます。
ちなみにこの自転車は、車輪が向かって右に1㎝くらい寄っていたので、再度調整が必要でした…
ハンドルポストとサドルポストの穴に、うっすらとグリスを塗ります。サビでのかじりつきを防止するためです。
ハンドルを真っ直ぐになるように組み付けてワイヤー類を通します。
量販店で売っているものはこんなこと絶対にしてありませんが、ブレーキレバーが遠いので調整ネジで調整します。
あとは、さっき仮締めだった後車輪をベルト・チェーンの調整をしてから締め付けて、ブレーキの調整、変速機の調整、ライト・ベルの取り付け等すれば
1台組むのに約30分~1時間ってトコでしょうか。
次は、折りたたみ自転車や、安い自転車に多い9分組み状態の自転車です。
梱包材を剥がして…
量販店やホームセンターなどではこの状態で店頭に並べるのだと思いますが…
この自転車も、前車輪が中心にいませんでした。
チェーンの張りも点検して、ブレーキ関係やその他の部品もメチャクチャについている物が多いので、ひと通り点検します。
コレは車輪が斜めについていたので、それを直したらブレーキが片効きしたようです。
全部済んだらタイヤに空気を入れて
こちらは一台、約10分~30分ってトコでしょうか。
春先は朝から晩まで自転車を組んでいるので、腰が悲鳴をあげます
しかし、人様の命を乗っけて走るものなので、ここは手を抜けません。
いかがでしたか?
皆さんの知らないことが結構あったんじゃないでしょうか?
自転車に限らず、全ての物はその物を熟知した専門店で買いたいと思っていただければ幸いです。