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・当ブログは実際のDVやモラハラ事例を含む内容を紹介している記事が多いです。フラッシュバックの心配がおありの方はご注意下さい
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・ご紹介する事例はプライバシーに配慮し過去の複数の事例を再構成したフィクションです
みなさまこんにちは、
いつもブログにお立ち寄り下さいまして、どうもありがとうございます。
DVモラハラは、子にとって虐待状態になりやすい
弊事務所は普段から、
お子さん向けのカウンセリングを行っております。
また、母親の立場のクライアントさんとのカウンセリングやご相談では、
自然とお子さんに関連するお話もお聴きします。
弊事務所の特質上、
繋がってくれている子どもたちの背景として、
(残念ながら)子どもから見て父親がモラハラだったり、DVするお父さんという基本的な共通項があります。
そして現代では、
子どもの前でDVを見せる事はそれ自体が児童虐待とされており、
また明確に”虐待”とは言い切れなくても、
子どもの前で夫婦の激しい言い争いやケンカを見せることは、
「マルトリートメント(大人から子どもへの不適切な養育)」
に当たるとされています。
弊事務所は女性からのご相談が圧倒的に多い為、扱う事例はモラハラ夫やDV夫のケースが多いのですが、
しかし男女関係なくDVやモラハラがある家庭環境では、
DV加害者である親が子どもの前でも他方配偶者を激しく責めたてたり、
子どもが見ている前でも暴れて物を投げる、物を壊す、
他方配偶者に対し暴力を振るうなどがあり、
これらは子どもの目線で見ると、マルトリートメントや虐待の状態になりやすいということを表しています。
子どもへの影響
上記で概説した状況を招いてしまう、家庭内のDVやモラハラ。
虐待やマルトリートメントを受けた子どもは、様々な影響を受けることが分かってきています。
身体に対する事では、DVの親からの暴力によって物理的にケガや後遺症を負うことがありますし、
虐待を受ける事が「脳を傷つけてしまう」という研究報告があります。
心理面でも影響は深刻で、
心的外傷が残るケース、自信や自尊心が育ちにくくなる。
DVの親を恐れる、
またはDVを受けている親を気遣うことで
「反抗期が無い」
というケースも多く、
そうするとアイデンティティの確立に困難を及ぼします。
その他にも、安全な人間を見分けることが困難になったり、SOSを出すスキルが育ちにくい、自己主張が苦手、など、
これらが、全体的な「大人になってからの生き辛さ」に繋がることがとても多いと、
私自身の臨床経験からも、そう感じています。
自信が無いと、自己犠牲してでも役に立とうとする
事務所でのカウンセリングやご相談の中では、
例えばですが、
「子どもが自分の小遣いでお友達に奢っていた」
「友達が教科書を忘れた時に自分の教科書を貸してしまって、
結果、ウチの子が忘れた事になり先生に叱られた」
「絶対に貸したくないはずの買って間もないゲームソフトを、お友達に貸してしまっていた」
などなど、
こういったエピソードをたくさんお聞きして来ました。
”子どもなら一度は通る様な対人(友人)関係の難しいやり取り”
という経験的な意味合いもあるので、そこは差し引いて冷静に考えなくてはなりませんが、
しかし自分の小遣いの殆どをお友達の為に使ってしまったり、
忘れ物をした友人の為に自分のを貸して代わりに先生に叱られるケースなどは、
一線超えているかな。。と感じます。
実際にはブログに書きにくい事例も沢山あって、
「もっと自分を守る術を身に着けて、自分を大切にして欲しい」
と感じることは少なくありません。
けれど、では、どうしてこの子は自分を守れない?
自分を大切に出来ない?
ここを考えると、その子自身の責任というよりも、その子が置かれた状況による影響が考えられます。
自分を大切にする、自分を守れるようになるって、
言葉で言ってすぐに出来る様になる類のスキルでは無いですよね。
日常の経験や周囲からの働きかけによって”育っていく”タイプのスキルに当たると考えます。
これは大人も子どもも同じですが、
自分に自信が持てない人は、誰かの役に立つことで自分がいる意味を埋めようとする傾向があります。
でもそれは同時に、
他人から利用されやすいことも意味します。
他人に利用されてばかりでは、生き辛くて苦しいでしょう。
このブログを読んで下さっている大人の方も、こういう傾向をお持ちの方が少なくないのではないでしょうか?
安全な大人であり続ける
とてもありがたいことに、
開業当初に比べると、子ども達とのカウンセリングの機会が増えています。
今回の出張中も複数の大学生や小学生と対話させて頂いて、
とてもありがたいことだと受け止めています。
DVモラハラの存在する家庭で育った子に、
「安全な大人もいる」
ということを知ってもらうことは、とても重要なことです。
「あなたの事を大切に思い、ちゃんと話を聴いてくれる大人がいる」
ということを、知っていて欲しい。
そして何か困難を抱えた時には、自分でまずは取り組んでみるのも良いけれど、
必要な時にはちゃんと安全な大人に相談して欲しいんです。
だから私は、カウンセリングを通じて知り合った子ども達にとって安全な大人で居続けたいし、
このブログを読んで下さっている皆さんにも、
子どもにとって安全な大人で居て欲しいのです。
子ども達が何年も積み重ねて来た傷つきや痛み、困りごと、
それを、大人に繋がりさえすれば一朝一夕に何とか出来るとは考えていません。
そんな簡単な話ではないので。
けれど子どもは大人以上に柔軟で流動的、
色々な人や環境からの影響を受けやすい一面があります。
その子の周りに安全と尊重が集まれば、
良い方向に変容する可能性は十二分にあるのです。
これからも、何かモヤモヤがあったり困りごとがあった時に、
「ちょっと千恵先生と話して来る」
そう言って貰える存在であり続けられる様に子ども達との安全な関係を大切にしていきたいですし、
多くの大人の方にもそうであって欲しいと願っています。
