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みなさまこんにちは、
いつもブログにお立ち寄り下さってどうもありがとうございます。
辛すぎる、否定の連続
弊事務所はDVモラハラの夫に関連するご相談が最も多いのですが、
「何をやっても認めて貰えない」
「否定ばかりされて、もう心がちぎれそう」
そういう訴えを日々お聞きしています。
いわゆる”毒親”に関連するご相談もまた、大変多いのですが、
「母は私の事が嫌いなんだと思う程、小さい頃から否定ばっかりされていました」
「何をやってもケチつけられて、でも子どもだった私は親に認めて貰いたくて。。本当に苦しい子ども時代でした」
そんなお話もたくさんお聞きします。
何をやっても認めて貰えないこと、
配偶者や親という最も身近な家族からされる否定の連続。
言葉にする以上に、その辛さは甚大です。
怒られない為なら何でもしていた
特にDVモラハラの夫のケースでは、
モラハラ夫がキレて暴れたりなどすると家庭内の安全に直結する為、
「夫に怒られない為なら何でもしていた」
「最後の方は、
”夫がいいって言うこと=私の正解”
と言う感じになっていました」
こういう事を、何度も聞いてきました。
ある意味ではとても恐ろしい心理状態なのですが、
全く別の場所で生きているお互いを知らないはずの女性達が、(多少表現の違いはあれど)同じことを仰るのです。
また、DVモラハラ禍から離れて少し余裕が出て来た女性達からは、
「私自身もおかしくなっていたとしか言いようが無いのですが、
モラ夫がモラルハザードな事をしても私がそれを庇う。
そんなことまでしていました。
それほどまでに夫の不機嫌や怒りが怖かったんです」
こう言ったご発言から分かるのは、
違いはあるものの、表面的には非常に共依存に近い状態に陥っているということです。
イネイブラーっぽいと言いますか、
モラ夫がモラハラするのを助けてしまう面がある。
決して望んでなどいない、
けれどそうしなければ家庭や自分、子どもの安全が守れないのです。
それはとても切実です。
他人のニーズで生きていると。。
ここは特に”毒親”関連のご相談時に思うことですが、
自分の行動原理の主な部分が親に認めて貰うことになり、
良い子でいる、自慢の子でいるなど、
”親のニーズを満たす子で居続けること”
になってしまうと、
「自己」みたいなものがいつまで経っても出来上がらないのですよね。。
いつまでも「親の娘(息子)」のまま。
そして、社会に出ていく為には大人になっている必要がありますが、
大人になるべきタイミングでいつまでも「親の娘(息子)」であり続けることや、
自分自身の人生を生きるのではなく「親の娘(息子)」として生きることを心理的に強制されていたとしたら。。
それはとても生きにくく、心理的自立はとても困難になるでしょう。
親のニーズを満たすことを優先している間は、
「親が望む私」
にはなれるかも知れませんが、
しかしそれは
「あなたがなりたいあなた」
ではありません。
親の人生を肩代わりしているのです。
生きるとは、自分で自分のニーズを満たすこと
”私にとっての正解”ではなく、”夫にとっての正解”を生きていた。
私の”こう生きていきたい”よりも、
親に否定されない、親に認めて貰える、そういう娘(息子)でいることを優先に生きて来た。
こういう生き方しかできなかった方々が抱える生きづらさや不全感は、相当なものです。
私が心理を学んでいた頃に影響を受けた心理学者の河合隼雄先生には、
作家の小川洋子さんとの共著で、
「生きるとは、自分の物語をつくること」
という書籍があります。
この記事のタイトルはとてもユング派っぽいなぁと感じると同時に、
「でも、そう言うことなんだよね」と言う納得感があります。
配偶者や親など、
自分以外の誰かがその人の都合であなたに強要する
「こうありなさい」
という生き方からは、降りていいんです。
誰かの都合を満たすだけの生き方ではその人の人生を肩代わりすることはできても、
それはあなたの人生とは言えません。
私たちは、誰かの人生を生きたいのではありません。
あなたはあなたの物語を作っていいんです。
