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・ご紹介する事例はプライバシーに配慮し過去の複数の事例を再構成したフィクションです
みなさまこんにちは、
本日もブログにお立ち寄り下さって
どうもありがとうございます。
DVやモラハラ、虐待など、
身近で密接な関係にある人から
暴力や支配を受けた経験を持つ人の語りに
日々耳を傾けています。
そうしていてつくづく感じるのは、
”心の痛みや傷って、
見ない様にすることはできても
無かった事にはできないんだな”
と言うことです。
頑丈な箱の中に
厳重に鍵をかけてしまっておいた、
辛い経験や傷つき、痛み。
箱を開けられないときに
不用意に開けるべきではないけれど、
けれど、
その痛みや傷つきがケアを求めている時に
ずーっと見ないふりを続けていると、
不意打ちの様に
それらの痛みや傷が一挙に押し寄せて
しんどくなる、
見ない事は出来ても
無かった事にはならない。
そういうものなんだ。。と、
そう感じます。
私はよく、
DVモラハラや虐待などの
ファイリーバイオレンスの被害経験を抱えて
生きてきて、
それで私とのカウンセリングを
受けに来て下さっている方にお伝えして
いることがあります。
「あなたは、
人生のどこかのタイミングでは必ず
自分の言葉で、自分のこれまでを
語る必要があったんだと思う」
と。
何となく最近の心理学や精神医療を
見回してみると、
この分野でも効率が重視される様に
なって来たんだな、
そう感じる事があります。
ある面では歓迎すべき変化では
ありますよね。
そもそも公認心理師は
エビデンスベースのアプローチを
心がける様に言われていますし、
エビデンスがある療法は
何を隠そう私自身もクライアントさんに
ご紹介する事があります。
エビデンスがある治療法が確立され、
何よりクライアントさんや患者さんが
早く楽になって行くこと、
これはとても重要な利益で、
心理学が科学としてもその地位を確立し
人々の要請に応えていくためには、
絶対に軽視できない重要なことです。
そして同時に考えるのはバランス。
家族はどうしても、効率では
語れない部分がありますし、
特に子どもは、効率よく育つものでも
ありませんよね。
しっかりエビデンスベースドで
効率も考えながら、
同時に
時間や手間をかけるべきところでは
しっかり時間と手間をかける。
難しい問題を簡略化せずに
難しいままに(苦しいけれど)抱える。
こういうことも
大切だろうと思うのです。
DVやモラハラによる別居や
離婚の問題、
子どもの不登校や非行、不適応。
ありのままの家族の現状や
ありのままのその子を
まずは受け止める事が必要なときに、
こういう時ですら
「効率よく家族を取り戻したい」
「効率よく何もなかった事にしたい」
「効率よく”他の子と同じ子”にしたい」
「効率よく”良い子”にしたい」
こんな考えが透けて見えるモラハラ夫や妻、
いわゆる”毒親”に出会う度、
家族に「効率」という概念を
入れこむことについて、
非常に深く悩み考えます。
研究によって新しく分かった知識や
技術のサポートを受けながら、
同時にしっかり時間と手間をかけて
家族や”その子”に向き合う。
そのバランスって、難しいですよね。