〇電話・オンラインカウンセリング(全国対応)、事務所での面談カウンセリング
住所:福岡市西区内浜2‐2‐16(地下鉄空港線/JR筑肥線姪浜駅徒歩7分)
【問い合わせはLINE/電話/メール】
*お仕事のご依頼もメールまたは公式LINE、お電話でお問合せ下さい
電話:092‐338‐8003メール:info@yotsuba-houmu.com
*当事務所のご相談カウンセリングは事前予約制です(土日祝日もご予約可能です)
*メール相談は行っておりません
・事務所の特質上、記事は「夫からモラルハラスメントを受けている妻」と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい
・当ブログは実際のDVやモラハラ事例を含む内容を紹介している記事が多いです。フラッシュバックの心配がおありの方はご注意下さい
・記事及び写真の無断転載コピー流用等は固くお断りいたします
・記事の内容はあくまで執筆当時の情報、考えや経験に基づくものであることをご了承ください
・ご紹介する事例はプライバシーに配慮し過去の複数の事例を再構成したフィクションです
みなさまこんにちは、
本日もブログにお立ち寄り下さいまして
どうもありがとうございます。
本日は、
もう長いお付き合いをさせて頂いている
クライアントのAさんのご経験を、
許可を頂いた上で
みなさまとシェアさせて頂きたいと思います。
Aさんは、いわゆる”毒親”持ちで、
なので早く実家を離れたくて
比較的早く結婚をしたら、
その結婚相手となった夫は
酷いDVモラハラだった。
幾重もの苦しみを生き抜いて来た方で、
現在は夫とは別居し、
実家とも適度に距離を置きながら、
生まれて初めてともいえる
”自分の為の人生”
を生きはじめようとしている、
そんな状況の方です。
そんなAさんと
少し前に行ったカウンセリング。
その時Aさんが、
過去のこんなお話を聴かせて下さいました。
家族旅行に関することです。
「私にとって、夫との家族旅行は
地獄でした。
夫は”連れてってやった”と言う態度で
いましたけれど、
ちっとも嬉しくない。
なぜかと言うと、
私は旅行中ずっと”メモ魔”に
ならざるを得なかったからです。
本当に大変だった」
「どうしてメモ魔になるかと言うと、
旅行が終わって何か月も経ってから
ふいに夫が
”旅行の時〇〇したよな”
とか
”旅行で〇〇食べたよな”
”〇〇したよな”
と話を振って来るんです。
でも何か月も前のこと、
忘れる事だってあるし、
覚えていたとしても
すぐに思い出せないことも多いです。
それで私が思い出せないでいると、
もう大変です。
「連れて行ってやったのに!」
「俺は働いている意味が無い」
とか始まって、
そこから何か月も無視される。。
暴言も辛いけど、
無視もすごく辛いんです」
「だから私、旅行に行っている間は
ずっとメモを取って、
どこに行った、何をした、
夫と何をしゃべった、全て記録です。
車での旅行の時は
夫が運転しながらしゃべっているのを
助手席で聞きながら、
夫が何をしゃべったか、全て
左手で携帯にメモを入力し続ける。
そして旅行から帰ってきたら
そのメモをまとめる作業がまた大変で。。
それでも、夫に責められたり
無視されるよりはマシだったんです」
「それで、案の定夫は数か月してから
”あの時旅行で~”とか
話し掛けて来るんですけど、
そうしたら私はトイレに行く振りして
トイレの中で必死に携帯のメモを見て、
それで話を合わせていました」
。。。普通にお聞きして、
(あえてハッキリ言いますが)
異常ですよね、こんなの。
家族旅行ってこんなに緊張感の高いもの
でしたっけ?
家族を責める材料になるものでしたっけ?
旅行が原因で何か月も無視される?
家族旅行ってそういうものじゃないですよね?
でも、これがモラハラ禍の現実なの
ですよね。。
別に旅行に限らないことですが、
出来事から数か月も経てば
覚えている所と忘れていること、
両方あって普通です。
家族旅行の話題なのだとしたら
例え相手が忘れていても
「ああだったじゃない?」
「ここでこれやったよね?」
なんて会話しながら
色々思い出したりして、
「ああ、そうだったね~」
「そうそう、ここで食べたあれが
美味しかったんだよね~」
とか、
そんなもんじゃなかろうかと思います。
聞かれた事の全てを覚えていて
会話に対応できなければ
責められたり無視されるだなんて。。
そんな家族旅行なら、
「地獄だった」
と仰るAさんの気持ちも分かります。
こういう部分からも、
モラ夫の
「連れて行ってやってる」
「俺にして貰ったことは最大限に
ありがたがれ」
「俺がしてやったことを
忘れるだなんて許さない」
という隠れたメッセージが感じられて、
とても怖いです。
家族旅行の本質って
色々あるとは思いますが、
個人的にはやはり家族で楽しんで、
そして共有できる思い出や経験を
積み重ねる所にあるのかな、
なんてふんわり思っています。
それが、家族を攻撃する原因や
無視する理由になってしまうとは。。
モラハラのある環境って
家族にとって本当に異様な状況だと
改めて感じます。
そして同時に
「トラベルはトラブル」
とモラハラ界隈では言われている事から、
Aさんと同様の辛さやご苦労を
経験された方は、
きっと他にもいらっしゃるだろうと思い、
共有と共感を目的に、
今回はAさんにブログ掲載の許可を
お願いしました。
ちなみにAさんは、
「でもこの詳細なメモのおかげで
調停や裁判の時には助かりました。
多分弁護士や裁判官も
「よくこんな事まで覚えているなぁ」
と言う感じだったと思います」
そう仰いました。
私は、柔らくそう仰ったAさんから
不思議な強さの様なものを感じました。
今回、ブログ掲載を快諾して下さったAさん、
どうもありがとうございました。
まだもう少し大変な状況が続きますが、
いつだってAさんを応援しています。
またぜひお話を聴かせて下さいね。
