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・ご紹介する事例はプライバシーに配慮し過去の複数の事例を再構成したフィクションです
みなさまこんにちは、
いつもブログにお立ち寄り下さいまして
どうもありがとうございます。
本日もまた、
私のクライアントのAさんのご経験を、
許可を頂いた上で
みなさまとシェアさせて頂きたいと思います。
Aさんもまた、
結婚以来夫からのDVモラハラに
苦しめられ続けてきた方でした。
Aさんの夫はとにかく暴言と怒鳴りが
酷い人で、
これも多くのケースと同様に、
「怒鳴らない日を数えた方が早い」
「怒らない日はほぼ無い」
という感じでした。
現在はモラ夫と別居しているAさん、
「夫の怒鳴り声がもう限界で。。
あのまま同居を続けていたら、私、
きっとノイローゼになったと思います」
と仰いました。
そんな状況のAさんですが、
少し前に私が書いた以下の記事を読んで
「思い出した」
と、こんな体験を語ってくださいました。
先にも書きましたが、
Aさんの夫はとにかくすぐ怒る、
そしてすぐ怒鳴る人でした。
夫は思い通りにならないと
「出ていけ！離婚だ！」
と、何度Aさんに言ったか分かりません。
更には子どもがちょっと言う事を
聞かなかっただけでも、
「だったら出ていけ！」
と。
些細な意見の違いを
話合いで解決する事が出来ず、
すぐに激怒しては
「この家の主は俺だ！
言う事が聞けないなら出ていけ！」
と怒鳴る。
機嫌が悪いと些細なことでも怒り、
子どもの前でも見境なく
「今すぐ出ていけ！」
と怒鳴る。
先にAさんの
「（夫の怒鳴り声で）ノイローゼに
なりそう」
というお言葉をご紹介しましたが、
モラ夫と同居中の様子をお聴きすると
本当に大げさでなく、
ノイローゼになっても無理もないと
感じるほどに怒鳴られまくっていました。
こんな状況でしたから、
Aさんもだんだん心がすり減って、
余裕も無くなって。。
それまでなら我慢できていたことが
我慢できなくなってきた、
そんな状態になって行ったそうです。
そんなある時、
いつもの様に些細なことで激怒して
Aさんを怒鳴り始めたモラ夫。
「嫌なら出ていけ！」
「ほら、お前、出て行けよ！！」
こんな風に怒鳴られていた時、
Aさんの中で
何かがプツリとキレました。
「こっちだって出ていきたいよ！
でも子どもがいるから無責任なことが
出来ないだけで、
もうちょっとしたら
子どものタイミングで出ていくから！」
初めてモラ夫にこう言い返したAさん。
すると。。
モラ夫、
物凄くびっくりした顔をして
Aさんを見ていたそうです。
それまでわんわんわんわん
怒鳴りまくっていたのに、
ピッタリ黙り込んでしまいました。
Aさんはこの時、
「Aさんが家を出ていくと言ったことで
ビックリしている夫にビックリした」
感じだったのですが、
それ以上に
「正直ちょっと気味悪いと思った」
と仰いました。
どういうことかと言いますと、
「多分ウチの夫、
私が夫のことを大好きで
絶対に離れて行かないと
思っていたんでしょうね。。
何でそう思えるのか、本当に君が悪いです」
と。
先の発言にもあった様に、
Aさんが家を出ないでいたのは
お子さんへの影響を考えてのこと。
「家を出るとしても
子どもへの影響が少ないタイミングで」
と考えて、
そのタイミングを考えていただけなのです。
なのにモラ夫の方は、
Aさんを散々に怒鳴って「出ていけ」と
追い詰めながら、
Aさんに心から愛されている、
Aさんは絶対に家を出て行かないと
勘違いしていた様で。。
その客観性の無さと言いますか、
いい大人なのに
状況をちっとも把握できず
自分に都合よくしか
現実を見ていない所が、
「なんかすごく気味悪いな」と感じたそうです。
でも実は、
こういうケースって
私にとっては珍しいことではなかったりします。
パワーバランスに敏感な
モラハラさん特有の見方なのかも
知れませんが、
「妻の方が自分を好きで夫婦でいる」
と認識している。
（そう思っていたい）
また、実際は違うのにいつの間にか
「妻に強く求められて自分は結婚した」
「自分は別に結婚したいと思っていなかった
けれど、
妻がどうしても結婚したいと言ったから
自分は結婚してやったんだ」
と言うストーリーが
モラ夫の中では出来上がっていた、
そういうケースもたくさん見聞きして来ました。
こういう点からも、
モラハラする人特有の”認知の歪み”の
様なものをとても感じます。
最後にAさん、
今回はご経験をブログで紹介する許可を
下さいまして、
どうもありがとうございました。
