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・ご紹介する事例はプライバシーに配慮し過去の複数の事例を再構成したフィクションです
みなさまこんにちは、
本日もブログにお立ち寄り下さって
どうもありがとうございます。
弊事務所は妻の立場の方から
夫のDVモラハラに関連するご相談を
お受けすることが多いのですが、
別居や離婚によって
日常の”DVモラハラ禍”から抜け出すことが
できたとしても、
長年DVやモラハラを受け続けた影響、
分かりやすく表現するなら
”後遺症”
という様な状況を生きている方が
多くいらっしゃいます。
そしてその後遺症の現れ方も、
人によって本当に様々です。
ふと思い出しては
自分でもどうにもならないほど
激しい怒りが湧きあがり、
元夫を激しく責めたて罵ってやりたくなる
衝動に駆られる、と仰った方。
自分の怒りに振り回されて
疲れる、と語った方。
しかし次の瞬間には、
「本当にこれでよかったのか」
「あの時もっとああしていたら
今は違っていたのではないか」
「離婚になった以上私にも責任がある」
などと、
まるで後悔や罪悪感の様な感情に支配され
とても辛くなってしまうことも。
新しく人生を進めようとしても
長年モラ夫から言われ続けた、
「お前になんの価値がある」
「お前の話は意味が分からん」
「お前なんか何もできない」
「お前はみんなに笑われている」
等の言葉の呪縛によって、
自分の能力に不安を感じたり
職場などの人間関係で
相手を不快にしていないかと過度に不安を
抱えたり、
自分に自信が持てない方。
夫と似た背格好の人や
夫が好んで来ていたのと似た服を着た人、
夫が乗っていたのと似た車を
偶然町で見かけたときに、
一気に不安が押し寄せ
動悸がして過呼吸になりかけた、
と話された方。
DVをされての離婚だったから
私は悪くない、
むしろよく耐えて頑張った、
と思える時もあれば、
「私ももうちょっと
努力できたら良かったのかな」
などと、
１週間の中でも、
１日の中でも、
１時間の中でも、
感情が目まぐるしく入れ替わり
自分の気持ちに自分が振り回されて
疲れてしまう、
と仰った方。
あんなに望んだ離婚だったのに、
離婚届を出した後、
夜はしばらくポロポロ涙が出て
仕方なかった、
と語って下さった方。
過酷なDVモラハラに晒され続け、
何をどう努力してもモラハラが止められなくて、
それで、
「もう離婚しかない」
そう決断してから数か月、1年、数年と
皆さんそれぞれに努力された。
目いっぱい頑張って、努力して、
そうして離婚や別居に漕ぎつけたから
もっと晴れやかな気分で
生活が出来る様になると思っていたのに、
心の揺り戻しがしんどい。。
そういう時、ありますよね。
まず真っ先にお伝えしたいのは、
こういう苦しい時期を経験するのは
あなただけではありませんから、
まずは安心して下さい。
深呼吸して、肩の力抜いて行きましょう。
それはそれは壮絶な
DVモラハラを受け続けたのですから、
離れさえすればすぐに回復するとか、
離婚さえできれば
すぐに辛かったことが忘れられるとか、
それは無理があります。
体の傷と同様に
心の傷も治るまでには時間が必要で、
それは時に体の傷以上の時間が
必要になると経験上思っています。
今、目の前のモラハラ禍から
離れることが出来たからこそ、
「あの時もっとああすればよかった」
「もっとこうしてたら違っていたかも」
と思えるのだと思います。
モラハラから離れた今が安全で、
だから少しだけ余裕が出来て来たのかも
知れませんね。
けれど、渦中にいた当時の自分を
考えた時、
ギリギリ限界の状況の中で
なんとか日々のDVモラハラに対応していた
自分に、
更に
「もっとああして」
「もっとこうしたらいいんじゃない？」
なんて要求出来ないですよね。
だって、
本当に限界ギリギリの状態の中に
いらしたのですから。
まだ心にも、記憶にも、
傷がたくさん残っているのです。
時には前向きになれない自分も
あるでしょうが、
責める必要も焦る必要もありません。
まずは安全な日々を積み重ねて下さい。
