「トラウマ」と一言に言っても~モラハラ | 相談実績5000件 DVモラハラ虐待 家族問題専門カウンセラー/行政書士

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
【メディア掲載】
光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

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みなさまこんにちは、

本日もブログにお立ち寄り下さって

どうもありがとうございます。

 

 

 

本日の記事ですが、

 

本日は私のクライアントのAさんが

許可を下さいましたので、

 

Aさんのご経験を

みなさまとシェアさせて頂きたいと思います。

 

 

 

Aさんは、

 

人生の大切な時期を共に過ごした

パートナーから酷い、

本当に過酷なモラハラをされ、

 

何とかお別れをしたものの、

その後も何年にも渡り

当時の傷つきに苦しんできました。

 

 

この辺りのお話ひとつとっても、

 

やはりモラハラによる傷つきの予後の悪さと

言いますか、

 

傷つきの影響が後遺症となって

長くその人の人生に影響を与える。。

 

そんなことを改めて考えさせられます。

 

 

 

 

Aさんは先述の通り

モラハラのパートナーと別れた後も

何年もモラハラの後遺症に苦しんだ為、

 

私とのカウンセリングにたどり着く前にも、

 

私以外のカウンセラーや、友人知人など、

 

何人かの人に相談したり

話を聞いて貰ったりしていたそうです。

 

 

けれどそんな時、

 

Aさんがご自身の傷つき体験や苦しさを

話すと。。

 

こんな風に返されたことがあったそうです。

 

 

「震災に遭った子どもの事考えなよ」

と。

 

 

 

文脈的に、

 

「Aさんより

震災に遭った子どもの方が大変」

 

そういう意味合いだったそうです。

 

 

驚いたことに、

 

なんとこれをカウンセラーからも

言われていたとのこと。。

 

 

 

 

*ここから書くことは、

 

トラウマの苦しみの大きさや

大変さの軽重を比べるものではありません。

 

トラウマに順位をつけるものでは無く、

”違い”について語るものである点をご了承下さい。

 

 

 

 

トラウマ分野では、

 

多くの研究者や臨床家の努力によって

少しずつ色々な事が分かってきています。

 

 

 

その中では、

 

例えばAさんが過去のカウンセラーや

友人知人に言われた様な震災をはじめとした

天災によるトラウマと、

 

面識のない人から一過性の犯罪行為(加害)を

された事によるトラウマ、

 

そしてパートナーからの暴力支配など

継続的な関係性の中で経験するトラウマ。

 

 

さらに言えば継続的関係性の中でも、

 

子どもが親から虐待されたケースの様に

子どもの頃から経験しているトラウマと、

 

大人になってから経験するトラウマ、

 

これらには共通点があるのと同時に

”違い”があることも分かってきています。

 

 

恐らくこの点は、

 

みなさんが人生の中で経験してきたことと

照らし合わせても感覚的になじむといいますか、

 

なんとなくでもその違いを理解することは

出来るのではないかと思います。

 

 

例えば弊事務所の取り扱いが多いDVで

考えるとして、

 

全く同じ暴力の場面でも、

 

妻の立場で夫から暴力を受けたときの

恐怖や傷つきと、

 

子どもの立場で両親の間の暴力行為を

目撃した傷つきや恐怖は

全く同じではない、

 

このことは

みなさんもなんとなく理解できますよね。

 

 

 

 

誰のせいでもないけれど

時に起こる天災などによる地域的集団的な、

大きな規模で起こるトラウマ体験、

 

明確な加害の意思をもってされた行為による

トラウマ体験、

 

加害意識は無いけれど

不注意や過失で起こった被害によるトラウマ体験。

 

 

見知らぬ人からされた加害による

トラウマと、

 

知っている人からの

継続的関係性の中でされた加害によるトラウマ。

 

 

その軽重はそれぞれで、

 

そもそも比べられるものでは無いと考えます。

 

 

 

そんな風に

状況も背景も違う異なるトラウマ体験を

一緒くたに比べて、

 

「震災に遭った子の事考えなよ」

 

と言って、

Aさんが傷つきを語ることを躊躇させる。

 

Aさんから語る言葉を

奪ってしまう事は。。

 

私は違うのではないかと考えます。

 

 

突然の震災に見舞われた子は

非常に怖い思いをしたでしょうし、

大変な思いをしているのは全くその通りと思います。

 

そして(モラハラはDVにあたりますが)

身近な関係にある相手から

暴力や支配を受けた人もまた、

 

過酷で大変な思いをします。

 

 

人の傷つきは目に見えないけれど

本当にそれぞれで、

 

簡単に比べられるものではありません。

 

 

それを

心の専門家ではない友人知人が言うのは

仕方ない面があるとは思いますが、

 

少なくとも

プロのカウンセラーを名乗り

トラウマを抱える人を相手にするのであれば

ここは理解していないといけないと思いますし、

 

ちょっと、いやかなりAさんは

気の毒な経験をされたと思いました。

 

 

 

「もっと大変な人もいるんだから」

 

と言って、

今苦しんでいたり傷ついている人から

語ることを奪う、

 

言葉を奪うこと、

 

これは、私は不適切だと考えています。

 

 

Aさんもそうだった様ですが、

こういう言い方をされると

 

「もっと大変な人がいるのに

私なんかが”苦しい”というべきではない」

 

「私なんかまだマシなんだ

この程度で被害者ぶっていたらいけない」

 

等と考えてしまう事があります。

 

 

今ここに、明確に苦しさや傷つきがあるのに、

 

「もっと大変な人がいるんだから」

 

と、語る言葉を止めてしまうと、

 

そこでケアも止まります。

 

ケアが止まれば回復が遅れてしまう可能性が

高くなります。

 

 

このブログを読んで下さっている方の多くが

経験されているかと想像しますが、

 

傷つきトラウマを背負った状態で、

 

「語りたい時に語れないほど苦しいことは無い」

 

という側面も、現実にありますよね。

 

 

 

そもそも

 

「もっと大変な人がいるんだから

あなたはその人の事を考えて

苦しいとか辛いとか言ってるんじゃない」

 

的な考え方をもしも採用するとしたら、

これはもう、

 

世界で一番の不幸者にならない限り

苦しさや辛さを語ってはいけないという事に

なりかねません。

 

 

でも、じゃあその

「世界で一番不幸な人」って、

 

一体誰が基準を決めて

誰が認定するの?と思いますよね。

 

 

 

 

あなたが経験した傷つき、

抱えている苦しさや辛さは、

 

あなたのものです。

 

 

それは他人が

「そんなの大したものではない」

と言ったところで

消せるものではありませんし、

 

「その位のこと平気でしょ」

と言われたところで

途端に平気になれるものでもありません。

 

 

私はカウンセラーとして

これまで数千にのぼる傷つき体験や

トラウマを抱える人たちと語り合って

来ましたが、

 

不思議と

 

「語り尽くす」

「遮られずに全てを話し尽くした」

 

という事をした後のクライアントさんは、

 

その被害や傷つきを自ら適切なサイズに調整し、

 

それとうまく付き合いながら

人生を取り戻して行かれるのです。

 

 

その中ではきちんと、

 

自分より楽な状況の人も大変な状況の人も

いることを

バランスよく認識されます。

(というか、みなさんそんな事は

最初から分かっています)

 

 

 

 

だから心配しないで、

必要な時は我慢せずに話して欲しいんです。

 

 

私が理想としているのは

一部の海外の文化の様に、

 

カウンセリングがうんと身近なものとして

生活の隣に置いて貰える状態。

 

 

何かあった時はもちろん、

何も無くても毎週とか、毎月とか、

定期的に”自分の話”をしに来て頂ける関係性です。

 

 

なので今回ブログ掲載の許可を下さった

Aさんにも、

 

誰の言葉にも影響されることなく

ご自身に必要な間は

語る事を止めないで頂きたいです。

 

 

 

Aさん、今回はAさんの苦しかったご経験、

貴重なご経験をみなさまとシェアする許可を

下さったこと、

 

本当にありがとうございました。

 

 

今までのAさんの頑張りをリスペクトしていますし、

そしてこれからのAさんを心から応援しています。

 

 

 

 

 

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