単なる”違い”が間違いで大問題にされる2~モラハラ | 相談実績5000件 DVモラハラ虐待 家族問題専門カウンセラー/行政書士

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
【メディア掲載】
光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

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*お昼の記事の続きです

 

 

 

 

 

お昼の記事で書きました様に、

 

 

自分では別に間違っていると

思っていない事、

 

単なる価値観ややり方の違いに

過ぎないことでも、

 

モラ夫が

「お前が間違ってる」

「お前がおかしい」

 

と否定し騒いでくるため、

 

しかたなくモラ夫のやり方に

合わせることが常態化していく。

 

 

そうすると

ますますモラ夫は夫婦間の違いを

見つけた時に、

 

「お前がおかしい」

「そんな風に考えるお前が変なんだ」

「お前が間違ってる」

 

とエスカレートし、

 

妻は自分の価値観ややり方が

どんどん浸食されて行って

まるで自分が無くなっていくような。。

 

そんな不安や辛さを覚えます。

 

 

本来誰にも侵されない領域であるはずの

内心の”感じ方”にまで

コントロールが及んでくる、

 

これは危険と言って過言ではない位

メンタルに良くない状況です。

 

 

 

 

ここで別の観点をひとつ

持ってきたいのですが、

 

人の考え方や価値観、やり方って、

 

一朝一夕に

突然確立されるものではありません。

 

 

それまでの経験や

暮らしてきた環境の文化や価値観、

 

周囲との相互的な影響、

 

こういう様々なものが相まって

確立していくものです。

 

 

何を言いたいかというと、

 

モラ夫が否定する「妻のやり方」は、

 

実は妻の実家や

妻が幼少期から密接に関わってきた

大切な人たちと共有してきた文化に

依るものだった、

 

そういう事も少なくないのです。

 

 

 

数週間前にはまだ年末年始だった

訳ですが、

 

お正月の風習ひとつ、

 

お料理の味付けや

材料の切り方ひとつ、

 

地域性があります。

 

 

例えば私が生まれ育った北海道は

大晦日からおせちのお重を

食べますし、

 

お雑煮などのお餅は角餅です。

 

 

しかし福岡に引っ越してきて、

 

お餅は丸餅になったし、

 

お正月にはぶりを食べて

お雑煮には「かつお菜」が

入ります。

 

 

かつお菜は福岡に来て

初めて出会ったお野菜ですが、

 

それを見た時に

 

「かつお菜なんておかしい!」

「間違ってる!」

 

とか、

そんなこと全く思わないです。

 

 

へぇ~、こういうのが

あるんだね、

 

おもしろいね、楽しいね、って、

 

ただそれだけです。

(そして冬の鰤はめちゃ美味しい!)

 

 

 

中には同郷の方もいるでしょうけれど、

それでも異なる家庭で育った二人が

出会った、

 

出身地が異なる二人が出会って

結婚し、

人生を共に歩む様になった、

 

そうするとこういう違いって

生活のあちこちにちりばめられて

いることでしょう。

 

 

本当に、単なる「違い」です。

 

 

しかしそんな

配偶者が育ってきた地域の

価値観や文化を、

 

「間違ってる」

「おかしい」

 

と否定するのがモラハラさん。

 

 

これは実家の家族や

育ったふるさとを大切に思っている

人にとっては、

 

案外心に辛いことです。

 

 

けれど残念ながら

モラハラ夫に関するご相談を

お聞きする中では、

 

モラ夫が妻の実家や

妻の出身地、出身校などを

ひっくるめて、

 

「〇〇(妻の実家)の人間は

本当におかしな奴ばっかり」

 

「〇〇県は田舎だからな」

 

「これだから〇〇地方は」

 

と丸ごと否定してくることは

少なくありません。

 

 

こういう言動を身近にされることは

端的に言って不愉快ですし、

 

すごくストレスになるし

傷つきますよね。

 

 

 

 

 

以前にDV加害者プログラムに

参加している

妻にDVをしていたと認めている

男性の手記を読んだ時、

 

そこには、

 

「夫婦は常に考えが一緒でなければ

ならないと思っていた」

 

「”夫唱婦随”と言いますから、

妻が夫に合わせるのは当然のことと

考えていた」

 

等といった記載がありました。

 

なので、

 

「妻が夫に合わせるのが当然なのに

妻がそうしないから、

分かっていない妻への教育のつもりで

(DVを)してしまっていた」

 

と。

 

 

 

けれど私個人としては、

 

健康的な関係性は

”相手との違いを認める”ことから

始まるといって過言ではないと

感じています。

 

 

相手との違いを認めるという事は、

 

相手は自分とは違う人格を持った

一個人と認める事だからです。

 

 

 

そしてそれは夫婦だけではなく、

 

親子においても同じと思います。

 

 

 

もし今この瞬間も、

 

夫婦や親子間で

単なる価値観や意見の違いを

 

「お前が間違っている」

「お前がおかしい」

 

と大問題の大間違いの様に

されてしまっている方がいるなら、

 

それはちょっぴり注意が必要な

関係性になっているかも知れません。

 

 

立ち止まって一度関係性を

振り返ってみて頂きたいです。