感謝を強要される1~モラハラ | 相談実績5000件 DVモラハラ虐待 家族問題専門カウンセラー/行政書士

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
【メディア掲載】
光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

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事務所の特質上、記事は夫からモラルハラスメントを受けている妻と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい(ファミリーバイオレンスは女性が加害者となるケースもあります)

・当ブログは実際のDVやモラハラ事例を含む内容を紹介している記事が多いです。フラッシュバックの心配がおありの方はご注意下さい

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・記事の内容はあくまで執筆当時の情報、考えや経験に基づくものであることをご了承ください

・ご紹介する事例はプライバシーに配慮し過去の複数の事例を再構成したフィクションです

 

 

 

 

みなさまこんにちは、

 

いつもブログにお立ち寄り下さって

どうもありがとうございます。

 

 

 

 

弊事務所は

「夫がDVモラハラ」

と言うケースでのご相談が

最も多いのですが、

 

その相談場面で頻繁にお聞きする

モラ夫の発言が、

 

「お前は感謝が足りない!」

 

と言うものです。

 

 

 

 

「感謝が足りない!」

 

「子どもの俺に対する感謝が

足りないのは

お前のしつけが悪いからだ!」

 

「(妻と子を纏めて)お前ら

一家の主(モラ夫のこと)への

感謝が足りないんだよ!」

 

等といった感じです。

 

 

 

感謝や

(今後書く予定ですが)尊敬を

強要してくるモラ夫からは、

 

抱えている肥大化した自己像と

それとは矛盾する現実に伴う不全感、

 

モラ夫が思い描く自己像と

現実との乖離、

 

さらには

それらの乖離や不全感を

自分自身で解消できずに

他者(多くは妻子)を利用して

満たそうとする不健康さ、

 

そういったものを感じずに

いられません。

 

 

 

モラ夫の「感謝の強要」が

最大に表れるのは、

 

お給料日や生活費を渡すとき、

 

そして何かを妻子に買ってあげたり

旅行や外食などに連れて行く、

 

弊事務所でのこれまでの経験では

そういう場面が多いです。

 

 

 

本当に現代の話?と感じる方も

いらっしゃるかも知れませんが、

 

生活費を受け取る時に土下座を

強制されている、

 

三つ指ついての出迎えを強要されている、

(そうしないとキレられる)

 

何度も何度も

「ありがとうございます」

「感謝しています」

「また来月もお願いします」

と言わされる。。

 

この他にも色々ありますが、

多いのはこんな感じでした。

 

 

ちなみにこういうケースの中には

共働きで生活費を出し合っている

ケースや、

 

共働きなのに家事育児は

ほぼワンオペで妻が行っている、

 

そういうケースも含まれます。

 

 

モラ夫は外で働き生活費を入れる時に

三つ指つかせ何度も感謝を

妻に言わせるよう強要し、

 

かたや

生活費を入れつつ家事育児の殆ども

妻が行っているケースで

モラ夫が妻に感謝をする(言う)ことは

しなくても許される。

 

 

これも不平等ですよね。

 

 

これまでのご相談事案では、

 

「夫は私に対して

感謝の”か”の字もないですよ」

 

「結婚以来、夫が私にありがとうを

言ったことは一度もありません」

 

「さすがに出産した時は

感謝されるかな、

なんて思ったのですが、

出産直後の私にモラ夫が言ったのは、

”やっと終わったか、俺は疲れた”

でした。

疲れてるのは私の方ですよ」

 

など。

 

 

 

たまには私も感謝して欲しいな。。

 

そんな風に考えて、

モラ夫の機嫌のいい時に冗談っぽく

 

「私にもたまには”ありがとう”って

言ってよ~」

 

的にモラ夫に言ってみた経験を

お持ちの方もいらっしゃいましたが、

 

大体返ってくる言葉は、

 

「俺の仕事とお前の仕事を一緒にするな」

 

「お前と俺の仕事は価値が違う」

 

「はぁ、お前に俺が感謝?

する訳無いじゃん」

 

「お前の何に感謝しろって言うんだよ?」

 

「女が家事育児するのは当たり前だろ」

 

「共働きって言っても

大した仕事してないくせに」

 

「お前は俺に感謝していないから

そういう発想になるんだよ!」

 

 

などなど。。

 

 

もう、この辺りは枚挙に暇がない程

お聞きして来ましたので

上げだしたらキリがないのですが、

 

けれど1年、5年、10年15年それ以上と

続いている結婚生活の中で、

 

たった1回

「ありがとうって言って欲しいな」

とリクエストした妻に返す言葉が

これなんだ。。

 

 

そう考えるととても空しく

なりますし、

 

こんな風に傷つけられるのであれば、

 

もうありがとうを期待するのは

やめよう、

 

そう考えてしまいますよね、

悲しいですが。

 

 

 

 

モラハラのケースでは

いつも触れている事ではありますが、

 

「感謝」に限らず

やはり一方通行なんですよね。

 

 

モラ夫の言動を見聞きしていると、

 

「自分は感謝をされる立場だけれど、

自分は相手に感謝する必要はない」

 

という一方通行。

 

 

感謝を示すという事も

ある意味ケア的な側面があって、

 

自分がしたことに対して

相手が喜んでくれたり感謝して

くれると、

 

それは自分に対するねぎらいや

”やって良かった”

という充足感に繋がります。

 

 

感謝の表現をそういった

心理的ケアの一部とみなすなら、

 

モラ夫は自分だけが感謝というケアを

受けられる特権にあって、

 

自分が相手をケアする義務は

負わない。

 

 

モラ夫が自分の望む通りのケアを

妻に強要したり、

ケアを受けられない時は相手を

責めることがでる一方、

 

妻はケアを求めるだけで

怒られて余計に傷つけられる、

 

またはそうなる事が分かるので、

不安や恐怖が先だって

ケアのニーズがある事すら言えない。

 

 

このアンバランスも不健康な関係を

表していますし、

 

家族のケアから解放されるという点で

ある意味特権的です。

 

 

 

 

*長くなるので続きます