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・ご紹介する事例はプライバシーに配慮し過去の複数の事例を再構成したフィクションです
皆さまこんにちは、
本日もブログにお越し下さって
どうもありがとうございます。
結婚後にDVを受ける様になって
ご相談に来て下さる女性たちを
数千見させて頂いて、
一つ感じる事があります。
そもそもモラハラは
「分かりにくい暴力」
であるという前提はありますが、
それでも
DVモラハラをされてから
その状況が
「やっぱりおかしい!」
「(モラ夫には100%お前が悪いと
言われているけれど)
私が悪いわけではないのでは?」
と気付くまでの時間。
そして、
DVモラハラの被害に気付いてから
暴力の環境を抜け出すまでの時間。
その時間の掛かり方が異なる
その理由の一つが、
女性の成育時の環境です。
両親や兄弟姉妹と
健康的な関係性の中で
育ってきた方と、
「私の親もDVの関係にありました」
「ウチの親は”毒親”です」
と訴えがある様な
不健康な家族関係の中で
過ごしてきた方。
みんながみんなではないにせよ、
不健康な関係性の中で
過ごしてきた女性の方が
ネクストステップに進むときに
より多くの時間を必要としたり、
夫婦間にDVモラハラが存在すると
分かった以降も、
悩みつつもその環境の中に
居続ける傾向が、
健康的な育ちの人に比べると高い。
そんな風に感じるのです。
職場のパワハラでご相談や
カウンセリングに来て下さる女性も
いますが、
あくまで弊事務所に限っての
ことですが、
弊事務所にパワハラのご相談に
いらっしゃる女性は
いわゆる”毒親”持ちだったり
虐待を受けてきた認識がある方が
ほとんどです。
社会人になってから
酷い扱いを受けたとして、
その時に、
「それまで健康的な
人間関係で生きて来た」方は
その酷い扱いに
すぐに気づくことができます。
しかし、
社会人になって酷い扱いを
受けたとしても、
もともとずっと
ひどい扱いを受けながら生きてきた方は、
その酷い扱いに気づけません。
「またいつものことだ」
と感じるまでです。
時々、
「幼い頃から虐待を受けている人は
暴力に慣れているから、
むしろ上手に暴力に対応できるのでは?」
と考える方もいる様ですが、
違います。
むしろ逆です。
危険に適切に対応できる様に
なれた人は、
幼い頃から危機的状況になった時に
養育者(多くは親)から適切に
守られてきた人たちです。
親が自分を守ってくれるさまを見て、
危険が迫った時にどの様に対応すると
自分や周囲を守れるかを学ぶのです。
自分の事を自分で守れることは、
その人が幸せに、
そして安全に生きていくうえで
とても大切な要素のひとつです。
また、
大人が自分で自分を守れないことは、
様々なリスクやコストにも繋がります。
子ども時代にしっかり守られて
育つことの必要性、
子どもが育つ過程が
どうして安全でなければいけないのか、
と言う理由の一つが
こういうところに繋がります。