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・事務所の特質上、記事は夫からモラルハラスメントを受けている妻と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい(ファミリーバイオレンスは女性が加害者となるケースもあります)
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・記事の内容はあくまで執筆当時の情報、考えや経験に基づくものであることをご了承ください
・ご紹介している事例はプライバシーに配慮し過去の複数の相談事例を再構成したものです
みなさまこんにちは、
いつもブログにお越し下さいまして
どうもありがとうございます。
昨日の記事↓では、
モラハラ夫に関するご相談の中で
「絶対に謝らない」
と言う訴えが多いこと、
謝罪が必要な場面では
相手が自分の子どもだから、は関係ないはずなのに
「相手が妻子であれば謝る必要はない」
と言う考え(特権意識)が透けて見える事、
そんな点に触れる記事を書きました。
この内容に重なる点として、
謝罪しないことと同時に語られる事の多い
「ありがとう」
について、
今日は書きたいと思います。
「夫は、
私には絶対にありがとうを言いません」
「結婚してから一回も、本当に一回も、
夫は私にお礼を言ったことがありません」
「夫にとっては私が夫の為にいろいろするのは
当たり前のことで、
感謝の”か”の字もないですよ」
「私が夫に何かしてあげて夫の機嫌が良い時に、
一度だけ冗談っぽく
”(私に)ありがとうは?”
って聞いたことがあるんです。
でも瞬時に夫は不機嫌になって、
”はぁ!?なんで俺がお前にお礼言わなきゃ
なんねぇんだよ!
もっと感謝しなきゃいけないのはお前の方だろ!”
と怒り出しました」
こういったな様のご相談事例も、
枚挙にいとまがないほどお聞きして来ました。
特に最後にあげた例が典型的ですが、
反対にモラ夫からは、
「お前(妻)は感謝が足りない」
「お前は俺にちゃんと感謝しているのか?」
「お前は感謝の気持ちが足りないよな」
「お前も子どもも
俺への感謝が足りないんだよ!」
等とたびたび感謝を要求してくる。
モラ夫の主張を総合すると、
「俺は妻に感謝する必要はないが、
妻(子ども)は俺に深く感謝しなければならない」
と言う矛盾が透けて見えます。
”普通”と言う言葉はなかなか難しいですが、
しかし、
家族や友人、同僚や知人など一般的な人間関係の中で
相手に対し、
「私があなたに感謝する必要なんてない。
でもあなたは私に対し感謝しなくちゃだめよ。
なのに感謝が足りないんじゃない?
あなたには感謝の気持ちが無いの?」
なんて言う人がいたり
そういうことを一方的に言われる関係性って、
あまり想像できないですよね。。
感謝の気持ちは大切で
それ自体は全く否定するつもりはありませんが、
しかし何事にもバランスがあります。
自分がしてあげたことと相手にしてもらったこと。
要はここの天秤が釣り合うか、
と言う話です。
家族ですから日常的に
してもらう/してあげるという関係はあるでしょう。
しかしその時に、
些細なことでも大きな感謝を要求され、
反対に
自分が労のかかる大きなことをしてあげても
全く感謝されない、
これはバランスが悪いですよね。
自分がしてもらったことは大したことではないし、
自分はありがとうを言う必要はないけれど、
相手は自分がしてあげたことには
どんなことでも感謝するべきだし
その感謝が足りないのは許せない。
これは矛盾していますよね。
さらに家庭内モラハラのケースで
深刻だと思うのは、
単に相手に感謝をしない
と言う事象を超えて、
相手を全否定したり侮辱的に扱ったり、
場合によっては
攻撃まですることがある点です。
私の臨床経験の中では、
例えば、
数年に渡り
夫の親の介護をして看取りまでした後に
モラ夫にかけられた言葉が”ありがとう”どころか、
「お前は俺の親に冷たかった。
もっと自分の親の様に接してほしかったのに」
と言う全否定だった方。
(ちなみにご近所や知人など
周りの人にはねぎらわれたそうです)
子どもを3人産み育てながら
ずっとフルタイムで働き続けて、
あまりに家事育児への無関心とモラハラで
離婚を切り出した妻に対して、
「お前は俺のことは何もしてくれなかった」
と言われた方。
長年ワンオペで家事に育児に仕事にと
してきたのに、
いざ別居や離婚を申し入れたら、
「お前は家族の為にならなかった」
「お前と結婚して俺は損ばっかりだ!」
「お前は何もしていない!」
と言われた方。
単に「ありがとう」を言ってもらえるかどうかという
問題を超えて、
こういう全否定、
妻の家族への貢献を全てなかったかのように
言われると、
本当にむなしくなるし、
場合によってはこういう一言が引き金になって
うつ状態にだってなりかねない。
そんな風に思う事もある位、
こういった発言はひどい否定です。
