言わせないことすらできる関係性~モラルハラスメント | モラハラ/毒親相談対策ブログ 相談実績5000件超の公認心理師/行政書士 佐藤千恵

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
【メディア掲載】
光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

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事務所の特質上、記事は夫からモラルハラスメントを受けている妻と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい(ファミリーバイオレンスは女性が加害者となるケースもあります)

・当ブログは実際のDVやモラハラ事例を含む内容を紹介している記事が多いです。フラッシュバックの心配がおありの方はご注意下さい

・記事及び写真の無断転載コピー流用等は固くお断りいたします

・記事の内容はあくまで執筆当時の情報、考えや経験に基づくものであることをご了承ください

・ご紹介している事例はプライバシーに配慮し過去の複数の相談事例を再構成したものです

 

 

 

 

 

 

 

 

みなさまこんにちは、

 

いつもブログにお越し下さいまして

どうもありがとうございます。

 

 

 

さて、本日の記事です。

 

 

 

弊事務所は

 

「夫からDVモラハラを受けている」

 

という内容のご相談が

最も多いのですが、

 

そういう内容のお話、

 

具体的な生活の中のエピソードや

モラ夫が妻にした言動、

 

そういうことを

お聞きしていますと、

 

「確かに表向きには夫婦関係で

あるけれど、

 

実質は早い段階から

夫婦関係ではなく

上下関係になっていた」

 

と感じるケースが多いです。

 

 

 

 

そしてこれも私は職業柄

多く見聞きすることとして、

 

DVモラハラに耐え切れず

限界を迎えた妻が別居したり

離婚を希望していることを伝えた後、

 

少なくないモラ夫が

 

「自分がDVだなんて、

妻は今まで一度も

言ってなかったんですよ?」

 

「嫌だったなら

もっと早く言えばいいのに」

 

「妻がそこまで辛い思いを

していたなんて、

一度も聞いたことがない」

 

「だったら

言ってくれたら良かったのに」

 

等と言っている場面を

見聞きしてきました。

 

 

 

DVとは構造を背景にした

支配であると言われていますが、

 

 

被害者に「辛い」「嫌だ」とすら

言わせない、

 

そのことこそが

支配の構造の表れで、

 

かつ力の勾配があることの

現れでもあるのです。

 

 

 

ですので、

 

”妻は辛いと言っていなかった”

”辛かったんなら言えばいいのに”

 

こう言えてしまうこと自体が、

 

DVの構造を理解していないことの

現れと感じます。

 

(そもそもDVにおいて

加害者の側が支配の構造を

理解している事なんて無いですが)

 

 

 

構造的に支配される側、

力の勾配の下に置かれた側が、

 

力のある方、支配する側の言動を

否定するなんて、

 

恐怖や不安でできないでしょう。

 

 

 

これはパワハラやセクハラにも

共通することで、

 

「被害の訴えがあった時は、

 

その時点ですでに深刻な状況に

なっている」

 

点も共通です。

 

 

 

 

暴力やハラスメントにおいては

被害を訴えている人に、

 

「嫌だったら嫌だって言えば?」

 

「なんで

もっと早く言わなかったの?」

 

というアドバイス(?)が

いかに的外れで

場合によっては二次被害になるか、

 

理解が深まることを願います。