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・事務所の特質上、記事は夫からモラルハラスメントを受けている妻と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい(ファミリーバイオレンスは女性が加害者となるケースもあります)
・当ブログは実際のDVやモラハラ事例を含む内容を紹介している記事が多いです。フラッシュバックの心配がおありの方はご注意下さい
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・記事の内容はあくまで執筆当時の情報、考えや経験に基づくものであることをご了承ください
・ご紹介している事例はプライバシーに配慮し過去の複数の相談事例を再構成したものです
みなさまこんにちは、
本日もブログにお越し下さいまして
どうもありがとうございます。
私の様な仕事をしていますと時折、
「私、加害者なんです。
そう夫に言われました。
先生のところで加害者として
カウンセリングを受けられますか?」
とたずねられることや、
「夫からは私の方がモラハラだ、
って言われました。
加害者は私なので
治療しろと言われたので来ました」
という主訴を
お聞きすることがあります。
そしてこれは、
いわゆる「DV教育プログラム」を
主催している方からも
同じようにお聞きした事があります。
DVを受けているにもかかわらず
DVの夫から
「お前が悪い、お前の方が加害者だ」
と言われ、
何とかしなくては、と
DV教育プログラムに問い合わせに
くるのだそうです。
もちろんDVモラハラや
ファミリーバイオレンスは、
女性が加害者になる、
男性が被害を受ける、
ということもあります。
ですので人間関係において
時折自分を振り返ることは
誰しも必要なことなのだろうとは
思いますが、
しかし
DVやファミリーバイオレンスを
専門にしている立場としては、
「振り返って欲しい人ほど
振り返ってくれず、
必要のない人ほど
自分の振る舞いを反省し不安に
なる傾向がある」
という事も感じます。
さて
こういう事態に遭遇するとき、
”そもそも「加害」って何だろう?”
そんなことを思います。
字面通りに
「害を加える」という事であれば、
私も加害をした経験があります。
自覚があります。
本当に子どもだった頃を除いては
他者に手が出るとかは無いですが、
他者を傷つけたことや
嫌な思いをさせたこと、
悲しい思いをさせたこと、
そういった言動をしてしまった事は
あります。
すごく恥ずかしいことだし
反省もしています。
けれど、
これからも気を付けていないと
ふいにまた
やってしまうかも知れない。。
そんな風にも思っています。
そんな私は同時に、
他者によって傷つけられたことも
あります。
きっと恐らく、
誰しも、
人を傷つけずに生きていくことは
難しいと思います。
意図せず人を傷つけてしまう事、
そんなつもりはなかったけれど
相手によってはそれが「加害的」に
なってしまうこと、
そういう事もあるでしょうから。
誰しもがそういう意味では
ある種の加害はしてしまう、
悲しいけれどそれが、
「人が人と関わりながら生きる」
という事でもあると思います。
自分がたとえ意図していなかったと
しても
それでも確かに相手は傷ついたんだ、
傷つけてしまったんだ、
という場面に遭遇したとき。
その傷つきを相手のせいにしたり、
相手の傷つきを無視したり、
「その程度で傷つくなんておかしい」
などと
その傷つきを否定する。
傷つけた責任から逃げる。
これこそが、
私が思う”真の加害”です。
対象は異なりますが、
私は子どもたちと”嘘”について
話をするとき、
こんな風に伝えることがあります。
「嘘は、誰しもついてしまう。
きっと
”嘘を一度も付いたことがない”
と言う人はいないよ。
だからあなた(子ども)が
つい嘘をついてしまったとしても、
それはときに仕方がないことも
あると思う。
人はそんなに強くないから
嘘をついてしまう事も
あるけれど、
大切なのは、
卑怯な嘘はつかないこと、
人を意図的に傷つけたり
陥れる嘘だけは避けること、
そして何より、
自分が嘘をついたことを
認めないとか、
誤魔化したり
誰かのせいにしたりする、
それだけはやめよう。
自分がついた嘘に
ちゃんと責任をとれる人になろう」
(ちなみにこういう話の中で、
子どもが嘘をついた背景に
寄り添いながら、
どういう状況でその子が嘘をついたのか、
前後の文脈も含めて話を聞くと
その子が嘘を必要とした理由が
本当によく立ち上がり見えてきます)
嘘をつくことも
人を傷つけてしまうことも、
生きている限り
「絶対にしない」
と言い切れる人は
恐らくいないと思います。
大切なのは、
自分がついた嘘や
相手に与えた傷つきに向き合うこと、
傷つけた相手への責任を
果たそうという姿勢。
それらを無視して
相手のせいにする、
相手に責任を転嫁する、
大したことではないと
相手の痛みを矮小化する、
それこそが加害の神髄で、
そういうことが構造的に
起こっているとき、
それはDVモラハラが構造化している、
と言えると考えています。
