「そんなの知らねぇよ!」~モラルハラスメント | モラハラ/毒親相談対策ブログ 相談実績5000件超の公認心理師/行政書士 佐藤千恵

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
【メディア掲載】
光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

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事務所の特質上、記事は夫からモラルハラスメントを受けている妻と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい(ファミリーバイオレンスは女性が加害者となるケースもあります)

・当ブログは実際のDVやモラハラ事例を含む内容を紹介している記事が多いです。フラッシュバックの心配がおありの方はご注意下さい

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・記事の内容はあくまで執筆当時の情報、考えや経験に基づくものであることをご了承ください

・ご紹介している事例はプライバシーに配慮し過去の複数の相談事例を再構成したものです

 

 

 

 

 

みなさまこんにちは、

 

本日もブログにお立ち寄り下さいまして

どうもありがとうございます。

 

 

 

 

 

少し前に

何度目かの夫婦関係の関する

カウンセリングに

いらして下さったAさん。

 

 

今日はAさんが

許可をしてくださいましたので、

 

Aさんがご経験した

モラハラエピソードをご紹介させて

頂きたいと思います。

 

 

 

 

 

結婚以来夫からモラハラを

受け続けてきたAさん。

 

 

しかしAさんは最初の数年は

 

「とにかく離婚はしたくない」

 

「何とか夫との関係を修復したい」

 

「結婚前の関係に戻りたい」

 

と考え、

モラ夫を怒らせないように、

 

夫を不機嫌にしないようにと、

 

とにかく

できる限り夫を優先に

夫に合わせて、

 

10年以上にわたる結婚生活を

送ってこられました。

 

 

しかし、

 

やはり関係性は

相互的なものなので、

 

Aさんの努力だけでは

夫との関係は改善されず、

 

時間の経過とともに

夫のモラハラはますます酷くなる。。

 

いよいよ無理かもしれないと

思い始めて、

 

それで弊事務所にご相談に

来て下さいました。

 

 

 

Aさんのモラ夫は一言で言うと、

 

「いきなり怒鳴る」

「いきなり怒る」

「いきなり不機嫌になる」

 

タイプの人で、

 

どうして怒っているのか、

何で不機嫌になっているのか、

 

そういうことの説明を一切せずに

 

「妻なんだから

Aは俺のニーズを先回りして

ケアすべき」

 

という感じだそうです。

 

 

 

Aさんのモラ夫の、

いうなれば

 

「トリガー」

 

になりやすいものはいくつか

ありますが、

 

その中の一つが「食事」です。

 

 

 

 

「夫が一言も食事に文句をつけずに

食べ終わってくれることは、

まず無いです。

毎回毎回何かしら文句を言われます」

 

こう仰ったAさん。

 

 

 

品数が足りない、

 

食べたいものが無い、

 

魚を出すと「肉の気分だったのに」

肉を出すと「刺身がよかった」、

 

おかずにならない、

 

カップ麺の方がマシ、などなど。。

 

一番傷ついたのは、

夕飯を一瞥したモラ夫が

馬鹿にするようにAさんを見て、

 

「豚のエサ」

 

と言ったことだそうです。

 

 

 

Aさんは比較的お料理が好きで

普通にお友達にふるまって

「美味しい」

と言ってもらえる腕前でしたが、

 

毎日の食事へのダメ出しに

何を作れば良いのか

すっかり分らなくなってしまい、

 

結婚後は

 

”台所に立つのが怖い”

 

と思うほどに

追い詰められました。

 

 

 

モラ夫はお子さんの前でも

作ってもらった食事に文句をつけ、

 

目に余るときには

見かねた子どもの方が

モラ夫をたしなめてくれる、

 

そんな、まるで親子逆転の様な事も

ここ数年は起きていました。

 

 

モラ夫が食事に文句をつけると

当然、

食卓の雰囲気が悪くなるため、

 

Aさんは「もう何しても無駄だ」と

思いつつも、

 

子どもの為にも

なるべく穏やかな食卓を作ろう、

モラ夫の気に入る食事を作ろうと、

 

ある日の朝、

モラ夫に「今日は夕飯何が良い?」

と聞きました。

 

 

また別の休日には、

 

夕飯のお買い物に行くときに

モラ夫に、

 

「今から買い物に行くけれど、

夕飯何食べたい?」

 

と聞きました。

 

 

いずれもモラ夫の返答は、

 

「そんなの知らねぇよ!」

 

でした。。

 

 

 

こういうやり取りが何度か

続いたとき、

 

Aさんは

 

「夫を不機嫌にしない夕飯」

 

を考えながら買い物をしていて、

ふと思ったそうです。

 

 

夫が食べたいものを

夫に聞いても「知らねぇよ!」って

言われたのに、

 

夫自身に分からないことが

私に分かるわけがない。

 

 

本人(夫)が「知らねぇ」と

言っていることを

私が考えても、

 

一生正解にはたどり着けないのでは?

 

と。

 

 

 

お買い物途中に

突然”ポトリ”と落ちるように

Aさんに入り込んできた

この気づきが、

 

カウンセリングに来て下さる

きっかけだったそうです。

 

 

 

初回のカウンセリングでは、

 

実に3時間近く(!)

語りに語られたAさん。

 

 

夫自身が自分の正解を

分からないのだから、

 

何をしても決して満足は

しないだろうし、

 

そりゃコミュニケーションが

取れないはずだ。

 

 

こんなことを語られました。

 

 

そもそもAさんが

「夫の好きなものを作ろう」

という気持ちから尋ねた事なのに、

 

それに対して

「知らねぇよ!」

 

と返してきたこと自体が、

 

Aさんに対する

敬意も尊重も感じられない

ですよね。

 

 

急に聞かれて

何を食べたいか思いつかない時は

あるにしても、

 

そういう時って

 

「あ、ごめん

今パッとは思いつかないや」

 

「ちょっと今すぐには思いつかない

けれど、魚系がいいかな」

 

とか、

言い方っていくらでもあると思います。

 

 

しかしそういう配慮もなく

Aさんに対してなら

 

「知らねぇよ!」

 

という乱暴な返答で良いと、

 

そうモラ夫は思っていると

いうことですものね。

 

 

 

どんなに考えても

一生懸命に食事作りをしても、

 

結局正解にはたどり着けない。

 

 

夫の気持ち次第で、

 

夫がAさんを尊重する気持ちに

ならない限りは、

 

おそらく現状は変わらないでしょう。

 

 

 

しかしここに気付くまでは、

案外

「私が悪いんだ」

自分を責めてしまう方も

いらっしゃいますから、

 

これは大切な気づきだったと

思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回、

 

大切なご経験を

みなさまに共有する機会を

下さいましたこと、

 

Aさん

どうもありがとうございました。

 

 

Aさんのペースで

これまでの色々を整理して、

パワーをチャージして、

 

納得できる自己決定まで

サポートできたらと思っています。

 

 

これからも応援しています。