DVと依存症の重なり~モラルハラスメント | モラハラ/毒親相談対策ブログ 相談実績5000件超の公認心理師/行政書士 佐藤千恵

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
【メディア掲載】
光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

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事務所の特質上、記事は夫からモラルハラスメントを受けている妻と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい(ファミリーバイオレンスは女性が加害者となるケースもあります)

・当ブログは実際のDVやモラハラ事例を含む内容を紹介している記事が多いです。フラッシュバックの心配がおありの方はご注意下さい

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・記事の内容はあくまで執筆当時の情報、考えや経験に基づくものであることをご了承ください

・ご紹介している事例はプライバシーに配慮し過去の複数の相談事例を再構成したものです

 

 

 

 

 

みなさまこんにちは、

 

いつもブログを読んで下さって

どうもありがとうございます。

 

 

 

さて、本日の記事です。

 

 

 

DVは依存症的傾向がある、

と言われることがあります。

 

 

「依存症」については、

 

大きく、物質依存と非物質依存に

分けられますが、

 

確かに中には、

 

DVやストーカ、恋愛依存などを

依存症の中の「人/関係性への依存」と

カテゴライズする事もあります。

 

 

 

 

簡単な説明としては、

 

依存症とは物質や関係性の

不適切な使用、利用状態。

 

そして

自分の理性や意思でコントロールが

効かなくなる状態を指します。

 

 

 

 

私の臨床経験上でも、

 

DVモラハラ、虐待などについては

依存症との「重なり」を

非常に強く感じる事があります。

 

 

例えとして、DVや虐待などは、

加害している側が

 

「自分は悪くない」

 

「自分がしているのは暴力では無く

相手への教育だ」

 

「むしろ自分が相手(妻、夫、子ども等)から

被害を受けていて大変だ」

 

などと

思っているケースがありますが、

 

こういうエピソードは、

依存行為を続ける為の

行為の否認、矮小、正当化などに

通じるものを感じる事があります。

 

 

 

さらに私自身の臨床経験による

感覚としては、

 

DVモラハラや虐待の態様として、

 

「選んでやってる、加減してやってる」

と思うケースがありますが、

 

同時に「その渦中」にある時は、

 

怒りに任せてコントロール不能な感じで

暴れる加害者にも遭遇します。

 

(暴言や暴力を振るいながら、

自分の行っている暴言暴力に興奮して

エスカレートしていく様なケース)

 

 

こういう場面からも

中毒性や依存性を感じる事は

実際に多いですし、

 

共依存のケースなどは

まさに依存の問題も同時に捉えています。

 

 

 

 

多くのケースで

DVモラハラの加害者について、

 

「実は自分に自信が無い」

 

「コンプレックスが強い」

 

「望んでいる自己像と

現実の自分の乖離が大きい」

 

「外からの評価、他者の目を非常に気にする」

 

などの共通点をお聞きします。

 

 

 

そして、

こういった事を抱えている為に生じる

コンプレックスや劣等感、

 

自身が抱える不全感を補うための手段として

暴力を選び、

 

家族へ

力によるコントロールを行う。

 

 

 

暴力によって家族を怯えさせることが

歪んだ「強さ」に感じられ、

 

家族が暴力を恐れるあまりに

黙って従う事を「力」だと、

 

誤った認識をしてしまう。

 

 

 

しかし誤った認識であろうとも、

 

自分に「強さ」や「力」「場の支配力」を

感じられた瞬間、

 

自己効力感が満たされ、

 

脳内報酬系が働き、

 

「快」を引き起こして

半ばやめられなくなるのでしょう。

 

 

だとしたら、

自分の力では止められない、というのも

わかる気がします。

 

 

例えば、

 

アルコール依存症になった方や、

薬物依存になってしまった方、

 

またそのご家族に

 

「自分達の努力で何とかしろ」

 

と言っても、

 

それが到底無理な話であることは

みなさまも容易に想像がつくと思います。

 

 

「依存症的傾向がある」という観点から

DVを捉えなおすことは、

 

また違った見方を

当事者や社会に与えてくれると思います。

 

 

この視点を持つことで、

DVを抱えるご家庭に

 

「それは家族の問題だから、

自分たちで何とかしてね」

 

「自己責任でしょ」

 

とすることにいかに無理のあることか、

それがいかに過酷な事かが

お分かり頂けるのではないかと思います。

 

 

特に、本人のそばに居続けざるを得ない

ご家族に関しては。

 

 

 

依存症も、

ファミリーバイオレンスも、

 

外部からの

風通しの良いサポートが必要です。

 

 

 

私がしつこく

 

「一人で抱えないで」

 

「勇気を出して、

まずは信頼できる人に相談してみて」

 

 と伝え続ける理由の一つです。

 

 

 

 

 

 

本日も最後まで読んで下さり

どうもありがとうございました

行政書士/公認心理師

佐藤千恵