〇電話・ZOOM相談/カウンセリング(全国対応)、事務所での面談相談/カウンセリング
*どちらも初回は30分無料
住所:福岡市西区内浜2‐2‐16(地下鉄空港線/JR筑肥線姪浜駅徒歩7分)
【問い合わせは電話又はメールで】
メール:info@yotsuba-houmu.com
電話:092‐338‐8003
*当事務所のご相談カウンセリングは事前予約制です(土日祝日もご予約可能です)
*メール相談は行っておりません
【メニュー】
心理士業務:心理カウンセリング全般 DVモラハラ経験後の自己回復カウンセリング 自尊感情回復のための認知修正 DVモラハラを経験したお子さんのカウンセリング/親子カウンセリングなど
行政書士業務:離婚協議書作成 公正証書作成 離婚や別居の申し入れ書作成 養育費請求など各種内容証明作成*離婚法務においては弁護士と連携する事があります
事務所の特質上、記事は夫からモラルハラスメントを受けている妻と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい(ファミリーバイオレンスは女性が加害者となるケースもあります)
当ブログは実際のDVやモラハラ事例を含む内容を紹介している記事が多いです。フラッシュバックの心配がおありの方はご注意下さい
リブログを除き、記事及び写真の無断転載コピー流用等は固くお断りいたします
記事の内容はあくまで執筆当時の情報、考えや経験に基づくものであることをご了承ください
ご紹介している事例はプライバシーに配慮し過去の複数の相談事例を再構成したものです
みなさまこんにちは、
本日もブログにお越しくださいましてどうもありがとうございます。
さて、本日の記事です。
本日の記事では、心の傷付きと周囲の理解やケアについて触れます。
弊事務所は女性のクライアントさんが多い為、
記事中では女性の側が被害を受けている設定で書いていますが、
男性や、更に子どもが被害を受け傷ついているケースでも同じだと考えています。
年度末で春先のこの時期は、
毎年ご相談が少し増える時期でもあります。
新規の方も多く、
初めてお話を聞かせて貰う方が増えるのですが、
毎年そこそこの割合で、
これまでに夫からのDV、時にモラハラについて周囲に相談してみたところ、
「夫婦なんだから話し合えばいいのに」
「まずはしっかり話し合って」
等と言われてとても困った、という方に出会います。
これは数年前の過去の話ではありますが、
中には専用の窓口で、
「旦那さんがあなたにしている事はモラハラだから、
旦那さんにモラハラを説明してから話合ったら?」
と言われた、というエピソードをお聞きして驚いたこともありました。
私はこういう時、
「モラハラという、目には見えない傷の困難」を改めて感じます。
肉体的暴力、精神的暴力、
どちらも過酷な状況で、
どっちがどう、という比べ方は出来ないと思います。
ただし
周囲からの理解に関しては、
目に見える傷がある方が得やすい、と言うのは現実ですよね。。
恐らくですが、
目の前に親や配偶者から肉体的暴力を受けて、
その暴力によって出血していたり痣が出来ていて、
それで加害する側を怖がっている人がいたとしたら。。
きっとこういう状態の人に対しては、
決して誰も「ちゃんと話し合ったら?」とは言わないと思うのです。
むしろ、
「危険だ」
「逃げな」
「ケアを受けて」
と言ってくれると思います。
けれどモラルハラスメントと言う
目に見えない心の部分にばかり傷が残る暴力だから、
相手が怖い、傷ついている、と勇気を出して訴えても、
私のクライアントさんが経験したように、
「夫婦なんだからまずは2人で話合って」
等と言われるのでしょうね。
しかし
モラルハラスメントは精神的暴力として現在はDVにカテゴライズされており、
そしてDVの真の目的は「相手の支配」だと言われています。
自分を支配している相手、
しかも自分は相手に対してとても恐怖している、という状況の中で、
一人で相手に向き合い、二人きりで話し合うだなんて。。
それは困難な事だと想像するのに難くないと思います。
肉体的な傷を負っていれば、
他者はそれを見ただけで
「大丈夫?」
「大変だったね」
「手当をしよう」
と、
傷付いた側がアレコレ説明しなくても理解し、
ケアを受ける機会にも恵まれやすいです。
けれど心に傷を負った人は、
自分でその傷について語らないと理解して貰えない、
と言う困難が付きまといます。
自分自身もとっても混乱している中で説明をしなくてはならない時、
それはとてもしんどいですよね。。
心が深く傷付いて、
自分自身がまだその傷について消化できていない段階、
思い出すのも辛い時期、
色々な事が怖くて仕方がない時期、
配偶者にされたことでまだ混乱している時期、
そう言った時期であっても、
自分から力を振り絞って傷について思い出して説明、表明しないと
理解が得られなかったりケアを受ける機会を得られなかったりということであれば、
それは「目には見えない傷」ゆえの過酷さだと感じています。
本日も最後まで読んで下さり
どうもありがとうございました
行政書士/公認心理師
佐藤千恵