やっと言えた「辛かったんだ」~モラルハラスメント | モラハラ/毒親相談対策ブログ 相談実績5000件超の公認心理師/行政書士 佐藤千恵

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
【メディア掲載】
光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

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みなさまこんにちは、

 

いつもブログにお越しくださいまして、どうもありがとうございます。

 

 

いつもコメントや「いいね」を付けて下さるみなさま、

どうもありがとうございます。

 

 

 

 

 

東京に事務所を構えていた頃から、カウンセリングを担当させて頂いているAさん。

 

 

本日はAさんの許可を頂けたので、

Aさんのご経験をみなさまとシェアさせて頂こうと思います。

 

 

 

 

Aさんが初めて私の事務所に来て下さった時は、実のお姉さまが付き添って下さっていました。

 

 

その理由をお姉さまは、

 

「この子一人じゃ”やっぱりいい”って言って直前でカウンセリングに行くのをやめちゃうかも、って思ったんです。

なので私は最初だけ、お目付け役で付いてきました」

 

と笑顔で話して下さいました。

 

 

 

実際に弊事務所のご相談やカウンセリングを利用して下さった方はご存知と思いますが、

 

弊事務所は行政からの支援や寄付などを一切受けずに独立して運営しています。

 

医療機関では無い為、保険適用も出来ません。

 

 

ですのでご利用して頂く方に費用負担をして頂かなくては成り立たないという点で、

また、

カウンセリングは自分と向き合う自分の為の時間、という側面もあるので、

 

Aさんは当初、

 

「自分の為に、こんな風にお金も時間も使って良いものか。。」

 

という躊躇があったそうです。

 

 

 

しかし当初の躊躇に反して、

 

実際にAさんとのカウンセリングが始まって以降は、

お姉さまの付き添いが無くてもここまでカウンセリングを継続出来ています。

 

 

それはある意味でAさんが、

 

「自分と安全に向き合う場や時間を本当に必要としていた人」だったという事を表しているとも思います。

 

 

そしてそれは、逆説的に言えば、

 

「それだけ自分の生活空間の中では自分の本音を隠し、

なるべく向き合わない様にせざるを得ない程苦しい日常だった」という事でもあると思います。

 

 

 

 

カウンセリングをだいぶ重ねたある日、

 

Aさんがカウンセリングの中で静かに泣きながら、

 

「あぁ~、私、辛かったんだぁ~…」

 

と、本当にしみじみと、噛みしめる様に仰った事がありました。

 

 

この時のAさんの

 

「あぁ~、」と言うちょっとホッとしたため息の様な吐き出しと、

その後に続く、

 

「辛かったんだぁ~…」

 

と目を閉じて噛みしめる様に仰った表情は、忘れられないものがありました。

 

 

 

 

Aさんは結婚以来の長年の夫からのモラハラによって、

 

少しずつ少しずつご自身の感情を手放して日々を過ごしている、そういう女性でした。

 

 

 

Aさんのモラ夫は、Aさんを怒鳴りや侮辱や恫喝などの言葉と、バカにした態度などで攻撃する人でした。

 

 

そしてそんなモラ夫の言動にAさんが傷ついたり泣いてしまったり、動揺する反応を見せると、

 

「何ともいえない嬉しそうな顔」

 

をするのだそうです。

 

 

そして、そのやり方がAさんを傷つけたり動揺させるのに有効だと判断すると、執拗に同じやり方を繰り返す。。

 

 

そういう人でした。

 

 

 

なのでAさんはいつしか、モラ夫に何を言われてもされても、

 

Aさん自身がどんなに辛くても怖くても悲しくても、無表情で淡々とした態度だけをモラ夫の前で見せる様になりました。

 

 

そしてお子さんの前では、

どんなに辛い時怖い時悲しい時でも、基本的に笑顔で「何でもないよ」「ママは大丈夫だよ」という態度を貫いていました。

 

 

 

家の中では、

 

モラ夫の前では無表情で淡々とした態度、

 

子どもの前では笑顔で「何でもないよ」「大丈夫だよ」という表情と態度。

 

 

でも実際のAさんの胸中は。。。

 

 

 

「時には泣き叫びたいくらい辛かったし、

許されるのであれば全部投げ出して消えてしまいたい、って思った事もあったはずなのに。。

 

いつしか家の中の表情や態度と同様に、自分自身に対しても淡々とした無表情な感覚になっていたと思います」

 

 

「でも、やっぱり。。」

 

「あぁ~、私、辛かったんだぁ~…」

 

 

と。

 

 

そしてその後、

 

「やっと”辛かった”って言えたぁ~…」

 

 

と。

 

 

 

 

 

DVやモラハラを始めとしたファミリーバイオレンスの被害を受け続ける事において、

重大な影響の一つが、この、

 

「やがて自分の感情や意思が自分でも分からなくなっていってしまうこと」

 

だと言われています。

 

 

 

本音を安全に打ち明けられない状況に追いやられてしまって、

Aさんの様に自分の辛さにも気付かぬままに無理を重ねてしまっている人、今現在もいらっしゃると思います。

 

 

もしチャンスがあるなら、

そう言う方々に今回のAさんのご経験、メッセージが伝わって、何かのきっかけになると良いなと願っています。

 

 

 

Aさん、今回は大切な人生の経験をご紹介させて頂きまして、どうもありがとうございました。

 

 

これからもずっと、応援しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日も最後まで読んで下さり

どうもありがとうございました

 

行政書士/心理士

佐藤千恵