本当の意味で心配されるという事~モラルハラスメント | モラハラ/毒親相談対策ブログ 相談実績5000件超の公認心理師/行政書士 佐藤千恵

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
【メディア掲載】
光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

 

 

 

 

 

もう何年か前の話です。

 

(*本人の許可を得て掲載しています)

 

 

 

ある大学生の娘さんが、


私のカウンセリングを受けに来て

下さっていました。

 

 

 

ある時その子が、

「『心配する』って言う事がどういう事か、
やっと分った気がします」

とお話してくれたました。



この子の母親がモラ夫(この子から見るとモラ父)
と別居をして、

 

少し経った時期のことです。

 

 





モラ父と暮らしている頃、

この子にとって

「親が子どもを心配する」

と言う事は、

モラ父による行動の支配を

意味していました。

 

 

 

もしくは、

 

「心配だから言っているんだ」

 

と言う正当化のもとに、

 

八つ当たりされたり
全否定されたり。



モラ父の方はもちろん、

 

自分が娘を支配したい気持ちや

不当な八つ当たりをしている事は

決して認めません。


「心配だから言っているんだ」
「心配してやってるんだ」

と言っては、
親の愛情を全面に出してきます。




けれどその実、

学校際の準備や部活の大会が近い、
塾で遅くなったなど、
理由があって帰宅が遅くなっても、

「子どもの癖に俺より遅く帰るとは
何事だ!」

「良い身分だな」

「女は部活よりも家の事をやれ」

等と、
到底子どもを心配している親の言い分や
怒り方ではなく、

「とにかく気に食わない」

と言う気持ちがモラ父の雰囲気から

ひしひしと感じ取っていました。




モラ父の「心配だ」と言う

気持ちの無い表面的な言葉によって、

不当に外出を禁止され、

時にお友達との約束をドタキャン

しなければならなかったた事も

あったそうです。


いくら子どもとは言え中学生や高校生に

なれば、

 

その子にだって大切な

 

「友達の手前」とか、「面子」「立場」と

言ったものがあります。

 

 

友達との約束をドタキャンするなんて、

 

しかもその理由が納得できない父親による

支配だなんて、

 

この時この子はどんな気持ちだっただろう、

と思います。








この子の母親が弊事務所に
ご相談に来て下さって、

私がサポートをさせて頂きながら

離婚へ向けての道のりがスタートしました。



その過程で母親や私がこの子に

「心配だよ」
「何かあったら大変だから」

と、身の回りの安全を確保する為の
話をしても、

最初はピンとこなかったのだそうです。



なぜなら、


この子は本当の意味で心配される、と言う
経験に乏しかったから。



その後、

 

モラ父との別居により安定した日々、

安心安全な暮らしを経験して、


冒頭の、

「心配する、って言う事がどういう事が
やっと分った気がする」

と言う発言に繋がります。






この他にも、
モラハラ被害を受けた方の中には

「人に優しくして貰うと嬉しいんだけれど、
『良いのかな?』
って気持ちにもなります」

「誰かが助けれくれたりしても、何だか
『良いのかな?』って思って、
大丈夫です、とか言っちゃうんです」

等とお話される方も少なくありません。




本当の優しさから遠ざかる生活を
していた方や、

本当に相手を思って心配する、と言う事を
されずに育った方は、

真の心配や優しさに触れると少し戸惑って
しまうのでしょうね。



実は私も昔は、

他の人にとっては普通の優しさや気遣いで
あっても、

いざ自分がそうされると

その優しさが何だか居心地悪いと言うか、
落ち着かず心がザワザワする感じで、

どうして良いのか分らなくなる時期が
ありました。


大学やバイト先の仲間に対して、

「あの人はどうしていつもあんなに
誰にでも優しく出来るのだろう」

「あの人はどうしていつも朗らかに
他者と接する事が出来るのだろう」

と不思議に感じた事もありました。



そしてこう言う疑問は、
自分に深い気付きを与えてくれました。




少しずつ自分に対する学びを深める事で、

今では他者の優しさや気持ちをありがたく
素直に受け取る事が出来ています。




家庭内のモラハラによって、

否定されることや優しさの無い環境に
慣れてしまっている所から、

少しずつ、
優しさや気遣いを当たり前にしたりされたりする
人間関係にシフトして行く時、

当初の戸惑いは

確かにあると思います。



けれど、
人は自分が望めば必ず変われます。



優しさや心配りに戸惑う時期からも、


きっと学びがあると思います。



モラハラと言う暴力支配から離れる事が
出来た後は、

少しずつ気付きや学びを深めて、

自分が心地よい生き方を

見つけて頂きたいと願っています。






今日も最後まで読んで下さって

ありがとうございました

モラハラカウンセラー

行政書士/心理士

 

佐藤千恵






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