「これは自分を変えな、ほんまにヤバイわ。オヤジ(親父)みたいになってしまう・・・」
そう思って「セラピー」なる世界に足を踏み入れたのは、5年も付き合っていた彼女に突然の別れを切り出されたのがきっかけでした。
ご飯も喉を通らず呆然と過ごすその後の数日間の中で、僕とその彼女の付き合い方が離婚した僕の両親のそれと酷似していたことに気付いたのです。
それはびっくりしました。
で、冒頭のセリフが自然と口をついて出てきたのです。
でも、その失恋は僕の暗黒の時代(?)の幕開けに過ぎなかったようです。
その後は鬱や神経症のような症状を起こして仕事を続けられなくなったり、新しく出来た彼女にはつれなくして苦しめてしまったり、親友が自ら命を絶ってしまったり、父親がガンで亡くなったり、ほんとにいろんなことが起こりました。
社会人としても、彼氏としても、友人としても辛い時代でした。
なんでこんなことが起こるんだろう?と嘆いたこともあります。
でも、そんな混乱の中で、わけがわからないながらセラピーで自分を癒し、問題を一つ一つ乗り越えていきました。
もうダメだろう、と諦めかけたときもあったし、こんな問題は乗り越えられない・・・と後ろを向いてしまった時代もあります。
でも、僕がめちゃくちゃしている時代にも妻を始め、僕を見捨てず関わってくれた人がいっぱいいました。
あるとき、「あんたのいいところ」というタイトルの携帯メールが友人から飛び込んできたんです。
1.やさしい気持ちをたくさん持っていること
2.人のことをちゃんと見守れる強さを持っていること
3.男らしい情熱を胸にちゃんと持っていること。
・・・
そんな内容のことがずらずらと10個以上も並んでいました。
2通に渡るそのメッセージを受け取ったとき、自分にはこんな素晴らしい友人がいて、そして、どんな状況にあっても決して自分の価値が損なわれることが無いこと(=自尊心)を学んだものでした。
今では「そんなこともあったなあ」と恥ずかしながらも笑える自分がいます。
多くの人との関わりの中で人の温かさやハートに救われ「人って捨てたもんじゃない」と感じることが出来ました。
そうしてみんなの手や肩や知恵を借りながら、問題を乗り越えることができました。
だから、僕のカウンセリングスタイルは「人って捨てたもんじゃないで!あったかいものなんやで」ということをお伝えすることを大切にしています。
僕は理論的・思考的な面もあるので、心理分析なども得意としますが、それは理解のため、漫才で言うツカミのようなもの。
人を癒すのは心理学やテクニックではなく、ハートだと思っています。
そして、セラピーを始めて改めて感じるのは、どんな人でも心の中にはダイヤの原石のような輝きを必ず持っているということです。
だから、僕の仕事は妻と一緒に人間の温かさや繋がりの中で、そのダイヤを発掘し、磨いていくお手伝いをさせていただくことだとも思うのです。
心が乗り越えられない問題は実はありません。
悩んでいるとき、苦しいときはただ光が見えないだけなのです。
そんな世界を皆さんにも体験していただけたら、そして、あなたの心の中に眠るダイアの光に気付いて欲しいな、と思いながら、僕はみなさんをお待ちしています。