・出典:ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
・ニュースレター第116号
成長の限界
広報委員長 佐和洋亮
半世紀以上も前から、人類は、食料・人口・医療・環境問題などに直面して、その解決に努力してきました。
しかし、結果は一向にらちが明かなかったのです。
そこで、世界を代表する経済人の集まりであるローマクラブが、マサチューセッツ工科大学(MIT)のメドウズ博士の研究チームにこれらの人類の課題解決の研究の依頼をしました。
その結果をまとめたのが、1972年に出版されたベストセラー『成長の限界』です。
コンピューターを使ったシステム分析の結果は、驚くべきものでした。
人類の課題は人類の指数関数的(ネズミ算的)生長に起因していること、そして、人類に関わる全ての指数関数的生長は必ず破綻する、というものでした。
例えば、『成長の限界』では、人口は1970年の37億人から2000年には60億人に、大気中の二酸化炭素濃度は1970年の321ppm から2000年には380ppm に増加すると予測しましたが、現実も、それぞれ、61億人と370ppm(現在は400ppm)に増加しています。これは、地球の破綻の道を示しています。
比喩話をすれば、毎日2倍の大きさに成長するハス池があり、一匹の魚が住んでいます。
30日で池はハスで満杯に覆われて、魚は死んでしまうとします。29日目にハスは池の半分になり、28日目ではまだ4分の1しか覆われていません。27日目なら、ハスは池の全体のまだ8分の1。
魚は、破局がすぐそこまで迫っているのに、30日目が来るまでは、空気も水も大丈夫だと思っているのです。
しかし、人類は、このような破滅から自らを救う知恵があります。
2015年、国連総会で全加盟国の賛成を得て採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」。
人類全体が共通のビジョンを持ち、その現況に全員で努力する道を示しています。
それは、植物学の「生長」と「成長」を使い分ける発想につながります。
永遠に生長し続けるのではなく、量的増加を伴わない成長へ、人類は量的な生長から持続的な成長へ発想を転換すべきです。
(参照:広島大学名誉教授安藤忠男氏 講演録)
runより:一部の電磁波過敏症患者が信じてしまっているビル・ゲイツによる人口削減計画なんか無くても人口増加は問題とされていました。
1972年には既に危惧されていました、これはほんの一例です。
そういう事でカテゴリーは電磁波過敏症にしました(´・ω・`)