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資料1
教育委員会 御中
学校保健における「香害」対策についてのアンケート調査のお願い
日頃より教育行政に尽力いただき感謝いたします。
生活者ネットワークは、子どもたちの育ちを地域全体で育んでいけるよう活動を続けています。健康に配慮した環境を整えるための食の安全や化学物質対策は特に力を入れている政策です。
私たちの生活には多くの化学物質があふれ、化学物質過敏症(CS)を発症する人が増え続けており、2009 年には厚生労働省が、カルテや診療報酬明細書(レセプト)に記載する病名リストに、化学物質過敏症を登録しています。
最近では、柔軟仕上げ剤や消臭除菌剤の香料による健康被害の訴えが相次ぎ、新たな化学物質過敏症として問題になっています。
日本では現在、柔軟仕上げ剤・消臭除菌剤の成分について表示義務がなく、メーカーの自主表示に任せられています。
こうした商品は香料を徐々に放出して香りを長持ちさせるためにマイクロカプセルが使用されていますが、材料と言われているイソシアネートは非常に毒性が高く欧米では規制対象の物質です。
また、カプセルの中に入る香料の原料は 4000 種類以上ありますが、何十もの成分の混合物であっても「香料」とだけ表示すればよいことになっています。
さらに、柔軟・除菌・消臭成分としてエステル型ジアルキルアンモニウム塩や第 4 級アンモニウム塩など陽イオン界面活性剤が使用されており、生物への影響が指摘されている物質もあります。
特定非営利活動法人日本消費者連盟が 2017 年 7 月 26 日と 8 月 1 日に開催した電話相談「香害 110 番」には、メールやファックスと併せ 213 件の相談が寄せられました。
相談者の声からは、香料によるめまい、吐き気、頭痛、脱力、喉の腫れ、咳や喘息などの症状に悩まされる事例が数多く寄せられ、電車通勤や外出ができなくなるなど日常生活に支障をきたす深刻な例もあります。
ほかに、国民生活センターや全国各地の消費者センターにも相談の声が寄せられています。
こうした化学物質による影響については、成長期である子どもたちに対しては特に未然防止の視点からの配慮が必要です。
マイクロカプセルは空中に飛散したり他人の衣類に移ることもあり、給食着や体操着の洗濯・着替えなどによる影響も含め長い時間を過ごす学校の中で、香りの害について現状を把握し対策をとることは大変重要です。
つきましては、貴自治体での学校保健において、香料による健康被害についての啓発・防止など対策の状況を確認し、今後の提案につなげていくため調査を実施したく、お忙しい中とは存じますが、別紙アンケートへのご協力をお願いいたします。