④ 学校等で、芳香剤や、清掃業務において香料を含む製品を使用していますか。
いる いない
すべての学校で使用していない
3 自治体
把握していない 1 自治体
小学校 114 校 小学校 34 校
中学校 61 校 中学校 20 校
義務教育学校 1 校
小・中・私立中併せ 1 校
計 176 校 学校数計 55 校
すべての学校で使用していないのは 3 自治体であり、多くの学校で清掃や洗濯、トイレで香料を含む製品を使用している。
⇒使用している場合 どのような製品か教えてください。
(主な使用製品)
◇トイレ関係
消臭剤・芳香剤/消臭源、トイレスタンプクリーナーEX、トイレマジックリン、消臭力 男性職員トイレ小便器に消臭尿石防止剤バイオタブレット
洗剤/サンポール、トレピカワン(尿石除去剤)
◇洗濯用品
洗剤・柔軟剤/部屋干しトップ EX/ NANOX/ハッピーエレファント(粉末洗剤)
柔軟剤/ファーファ
◇消臭剤/Sanity(業務用消臭剤)、ファブリーズ、リセッシュ除菌 EX
◇消毒液・ハンドソープ/シャボネット石鹸液ユ・ム、ビオレ U 泡ハンドソープ、サニタイザー(消毒液)保健室での吐しゃ時のスプレー式消臭剤
◇食器用漂白剤/キッチンハイター
◇清掃用洗剤/かんたんマイペット 清掃用ワックス
◇そのほか/シール剥がし(オレンジ香料)、蚊取り線香
(※全記述は資料4)
トイレの消臭剤・芳香剤を使用している学校は多く、14 自治体で使用している学校があった。
トイレの老朽化も一因と考えられるため、子どもたちが過ごす校舎での配管の修繕を含めたトイレの環境整備を進め、消臭剤・芳香剤が不要なトイレづくりを進めていく必要がある。
手作りの芳香剤を使用しているという報告もあった。
マイクロカプセルによる香料拡散が懸念される消臭剤の使用も確認され、化学物質過敏症への未然防止のためにも使用中止を求めていく必要がある。
柔軟剤については使用している学校が 3 校あった。
柔軟剤を使用しなくてよい石けんへの切り替えを提案していくことが求められる。
子どもたちの手洗い時や食器洗浄、洗濯に加え、清掃にもせっけんや重曹などの活用をすすめていくことと併せ、従来の生活者ネットの提案が化学物質を減らすことにつながる。
⑤ 給食着の洗濯について、強い香りの着香製品の使用自粛を呼びかけていますか。
いる いない
すべての学校でやっていない 12 自治体
小学校 18 校 小学校 40 校
中学校 12 校
(給食着を使用していない)
中学校 26 校
小・中・私立中併せ 8 校
計 30 校 計 74 校
自粛の呼びかけを行っているのは小・中学校併せ 29 校で、自治体数にすると 12 自治体になる。
呼びかけをするようになった経緯についてはアンケートでは把握しきれないため、各地域でヒヤリングをして確認をする必要がある。
自由記述などから給食着には香りは不要と考えている学校関係者もおり、また食事時に強い香りを放つことは食育の視点からも好ましくないことから、「給食着の洗濯は着香しない成分の洗剤にするよう」配慮を求めることが必要である。
まずは各校での実施を広め、事例があった場合だけでなく、未然防止の視点で教育委員会としての呼びかけをするよう提案していきたい。
⑥ 個人用の給食着を用意することを認めていますか。
いる いない
すべての学校で認めていない 10 自治体
小学校 34 校 小学校 35 校
中学校 9 校 中学校 27 校
小・中・私立中併せ 8 校
計 43 校 計 70 校
認めているのは学校数 42 校(うち 3 校は、事例はないが申し出があれば認める)で、自治体数では 13 自治体となった。
すべての学校で認めていない 10 自治体は、教育委員会として認めていない、と決めているわけではなく事例がないためと考えられる。
保護者が気にしていたり子どもに症状がある場合に、着用する給食着に香料入り洗剤や柔軟剤を使用しないことは化学物質過敏症対策として重要であるが、マイクロカプセルが飛散することを考えると予防策としての使用自粛を優先に求めていく必要がある。
⇒認めている場合、給食着は購入となりますか。
なる ならない
自治体 7 自治体
小学校 1 校 小学校 1 校
(小中不明)3 校 中学校 1 校
計 4 校
(なる場合の価格)1620 円/1000 円
学校数計 2 校
購入とならないケースには、個人のエプロンを使用する、家庭で用意したものを使用するという 2 件も含まれる。ほかは、所定の給食着を貸し出す形と思われる。
購入となっているケースについては、負担軽減のために貸与にできないかの働きかけをしていく必要がある。