・https://ch.nicovideo.jp/lifehacker/blomaga/ar1823498?ref=video_watch_html5_marquee
人を不快にさせる嫌なニオイにご注意を|香害から身を守る対策
2019-10-17 13:0016
ツイートする シェアする このエントリーをはてなブックマークに追加
タグを追加
タグが登録されていません
無添加・無香料・無着色、シャンプーや洗剤などの日用品で見かける機会が増えた表示です。
香料に癒される人がいる一方で、人工的な香りを苦手と感じている人がいるということ。
まさに個人差があるニオイへの反応は対人関係において、シビアな問題です。
どうしたら好きな香りとうまく共存できるのでしょうか?
ニオイってなんだ?
ニューヨーク州のサイトでは「Odors & Health」という項目で、『ニオイの正体』を以下のように説明しています。
ニオイつまり香りです。
ニオイを感じる時、空気中の何かにさらされており、それが臭覚に働きかけています。
ニオイがしているのは、単一または複数の化学物質に起因する可能性があります。
化学物質によるニオイの発生や強度は様々であり、人のニオイの感じ方にも相違があります。
(中略)
ニオイにさらされて起きる健康被害は、全くないものから軽度の不快感や重篤な症状の発症と広範です。
強いニオイを発する化学物質は眼・鼻・のど・肺に刺激を与えます。
人によっては強烈なニオイにより、灼熱感が起こり、咳や喘鳴、呼吸器系に被害が出ます。
また、頭痛やめまい、吐き気を起こす人もいます。
長時間ニオイが香ったり、あるニオイを繰り返し嗅ぐことになった場合、気分や不安感、ストレスレベルに影響を及ぼします。
「New York|Odors & Health」より引用翻訳
いい匂いを再現しているはずの香料。
洗剤、柔軟剤、石鹸、歯磨き粉、はてはお菓子やコーヒーなどの飲み物にまで入っています。
そのニオイに気づいた時点で、空気中に何かが浮遊しているわけです。
香りの感じ方は、千差万別
以下のようなニオイが気になったことはありますか?
レストランで隣の席に座った人の香水の匂い ベランダやコインランドリーで隣の人が使用する洗剤の匂い 通りすがりの人の柔軟剤の匂い オフィスや公共の場に置いてある芳香剤の匂い など
いい香りと感じたなら良いのですが、不快に感じたなら、その香りは自分には合わなかったのかもしれません。
しかし、身につけたり、身近に置いたりしている人にとっては、その香りが癒しや元気を与えてくれるアイテムだったり、相手を不快にさせないための身だしなみや気遣いだったりするから厄介なのです。
では、苦手な香りと折り合いをつけるためにどうしたらいいのでしょうか?
香りから自分の身を守る方法
人の匂いは変えられませんが、自衛することはできるはず。
1. ニオイの元から離れる
オフィスや住まいに関わると根本解決は難しいかもしれません。
しかし、嗅がなければ不調は起きないはずです。とにかくその場を離れましょう。
2. 無香料の日用品を使ってみる
自分に合わないニオイを嗅いだ後は、しばらく香りから解放されたいと思う人もいるのではないでしょうか?
たとえ好みの香りであっても嗅ぎたくないと感じるかもしれません。
そんな時は、無香料の製品を選んでみるのもいいでしょう。
ドラッグストアに常駐している薬剤師さんに相談するのもいいかもしれません。
最近では、無香料の柔軟剤も登場しています。
3. 運動をする
免疫力が落ちていたり、体調不良だったりすると、いろいろなものへの抵抗力が弱くなったり、敏感に反応してしまうのはご存じの通り。
ニオイ対策以前に、体調を整え、ベースの体力をつけるのも一つの手です。
香りを楽しみたい時はどうする?
では、自分が好みの香りを使用する場合は、どうしたらいいでしょうか?
毒性のある化学成分を避ける
米国のサイトconsiderable.の家庭用品における芳香剤に関する記事で、米国のカリフォルニア大学デービス校のCenter for Health and the Environmentでディレクターを務めるKent Pinkerton氏はこう指摘しています。
芳香剤の使用を禁止すべきと主張するまでにはいたっていません。
ただ健康に配慮した製品を選ぶためにも、リスクを考えることが大切です。
「considerable.」より引用翻訳
その上で、揮発性有機化合物(VOC)、ホルムアルデヒド、フタル酸、1,4-ジクロロベンゼンなどの毒性のある化学物質を製品が含有していないか意識することを推奨しています。
また記事のなかで、芳香剤入りの家庭用品が与える健康被害を研究している、メルボルン大学で構造力学を教える Anne Steinemann氏は、
芳香剤に含まれるVOCやフタル酸、他の毒性のある化学物質による健康被害は気にはなっているが、どうしても室内に香りがほしい場合は、化学物質を使用していない100%天然・自然成分のものを選ぶといいでしょう。
(中略)
一番良いニオイは無臭。それこそが、家が本当に清潔だということです。
「considerable.」より引用翻訳
と述べています。
香害はあくまでも相違、攻撃でも人格否定でもない
Image: Shutterstock.com
いまこうしている間にもニオイによりオフィスの席の変更を申し出ている人 or 出されている人がいるかもしれません。
そこで双方が理解しておきたいのは、その交渉は個人攻撃でも人格否定でもないということ。
あくまで(香りに対する)相違によるもの。できるだけ穏便にお互いを理解してニオイの落としどころをみつけたいものです。