新たな研究がプラスチック手袋に有害化学物質を見つける | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・出典:化学物質問題市民研究会

・安全な化学物質・健康な家族(SCHF)
2019年7月25日 プレスリリース
新たな研究が、マクドナルド、バーガーキング、ウェンディーズで使用されているプラスチック手袋に有害化学物質を見つける

情報源:Safer Chemicals, Healthy Families, July 25, 2019
New study finds toxic chemicals in plastic gloves used
at McDonald's, Burger King, and Wendy's
https://saferchemicals.org/2019/07/25/new-study-finds-toxic-chemicals-
in-plastic-gloves-used-at-mcdonalds-burger-king-and-wendys/

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2019年8月2日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/research/news/190725_SCHFL_New_study_finds_
toxic_chemicals_in_plastic_gloves_used_at_McDonalds_Burger_King_and_Wendys.html

■食品取扱用手袋に含まれる有害な可塑剤は食品に接触すると食品中に浸出し、子どもたちや妊婦はその有害影響を最も被りやすい。

 憂慮すべき新たな報告書によれば、全国のレストランで使用されている使い捨ての PVC 食品取扱用手袋が、我々が食べる食品中に浸出するオルトフタル酸エステル類(THAL-eights)と呼ばれる有害な可塑剤を含んでいるかもしれない。

 公衆健康のための非営利団体である”安全な食品加工及び包装連合(Coalition for Safer Food Processing & Packaging)”によれば、ウェンディーズ、バーガーキング、及びマクドナルドで使用している食品取扱用の手袋のあるものは、フタル酸エステル類を含んでいることが発見された。

健康団体活動家らは、調査したパネラ・ブレッド、スターバックス、サブウェイの各レストランは、より安全なポリエチレン手袋を使用していることを発見して勇気づけられた。

 同連合は、テストした 7つのビニル(ポリ塩化ビニル PVC)製食品取扱手袋のうちのひとつが有害なフタル酸エステル類を含んでおり、食品に接触すると食品中に移動することを見つけた。

さらに、調査した 3分の2のファーストフ-ド店は食品を取り扱うために PVC 手袋を使用していた。

・最重要な発見事項(Top-level findings)
・報告書概要(Summary report)
・全技術報告書(Full technical report)

 同連合は、年間売り上げでレストラン分野の首位を占めるマクドナルドに対して、市場の指導者になり、ビニル食品取扱用手袋の全ての使用を止めること-すなわち一部のビニル手袋中に含まれるフタル酸エステルが食品を汚染するのを防ぐ唯一の方法-を約束して顧客を守るよう要求している。

 ”ビニル、つまり PVC は、その製造から使用、及び処分にいたる全ライフサイクルで、プラスチックから浸出する添加物を含んで、有害な化学的ハザードをもたらすので、’毒物プラスチック(poison plastic)’として広く知られている”と環境健康戦略センターの執行ディレクターで、連合メンバーを指揮しているマイク・ベリボーは述べた。

”ポリエチレン手袋は、もっと安全で、手に入りやすく、値段も手ごろであり、許可されている場合に、単純にせっけんと水で手を洗うことは手袋を着用するのと同様に安全であることを証明されている。

”今こそ、レストランは有害手袋を脱ぎ捨て、ビニル手袋を完全に廃止するべきである”。

 ”我々は、同じ銘柄のビニル手袋でも、常に有害なフタル酸エステル類フリー(含有してない)というわけではないことが分かった。同じ銘柄のあるサンプルはフタル酸エステル類を含んでいても、他のサンプルは含んでいなかった。我々が調べたレストランの 3分の 2以上はビニル手袋を使用しており、そのことはこれらのどのレストランもフタル酸エステル類を含む手袋を購入する可能性があることを意味する”と、手袋検査を主導したミシガン州を拠点とするエコロジー・センター(Ecology Center)の科学キャンペーン・ディレクターのローレン・オールソンは述べた。

 食品は、アメリカにおけるフタル酸エステル類への最上位汚染ルートであり、外食とファーストフードの食事が人々の体内の高いフタル酸レベルと関係している。

米国小児科学会(AAP)は、これらの化学物質を食品からなくすための米国政府の行動を要求する政策声明を2018年に発表し、ヨーロッパ、日本、及びメイン州は、これらの化学物質への暴露と有害な健康影響との強い科学的関連性のために、食品取扱用手袋を含んで、食品接触材料からのフタル酸エステル類を禁止するか制限した。

 ”私の研究で、私は外食とファーストフードの食事はフタル酸エステル類へのより高い暴露に関連していることを発見した”と、ジョージ・ワシントン大学ミルケンイン公衆健康研究所のアミ・ゾータ博士は述べた。

”私の研究はまた、アフリカ系アメリカ人及びラテン系地域社会は、加工食品及び包装された食品からのフタル酸エステル類への暴露に特に脆弱であることを発見した。

”我々は、全ての子どもたちと家族により良いことをしなければならず、食品を汚染するかも知れないビニル製食品取扱用手袋のようなフタル酸の汚染源を排除しなくてはならない。

 ”フタル酸エステル類への暴露は、男性器発達への影響、及び心血管系疾病と肥満との関連を伴う子どもたちの健康を脅かす”と、2018年の米国小児科学会(AAP)政策声明の主著者であるレオナルド・トラサンデ博は士述べた。

”これらの有害化学物質は、子どもたちや家族が食べる食品を汚染する食品取扱用手袋中には決して存在してはならない”。