25: 「農薬中毒の症状と治療法」について(ラウンドアップに解毒剤は無い) | 化学物質過敏症 runのブログ

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・30.グルホシネート剤(除草剤、別表30参照)
農薬名 グルホシネート(バスタ,ハヤブサ) グルホシネートPナトリウム塩(ザクサ) ビアラホス*
(ハービエース,ハービー)
症 状
グルタミン合成酵素阻害
•消化器症状:嘔吐,咽頭痛,腹痛,下痢,消化管出血
•神経症状:意識障害,けいれん
•呼吸器症状:いびき様呼吸,呼吸抑制(呼吸停止,間歇的無呼吸)
•循環器症状:低血圧
•遅発性の中毒症状:大量服用時には6~40時間後の潜伏期の後,急激に発症する意識レベ
ルの低下,呼吸抑制,全身けいれんを認めることがあり,注意が必要
治療法
Ⅰ章【2】項 農薬中毒の治療(P3~P5)に記した処置のうえに,
◦胃洗浄(意識障害がある場合は気道の確保後に実施)
◦早期の活性炭・下剤の投与
◦大量服用時には遅発性の中毒症状に備えて,あらかじめ気道確保(気管挿管)
◦輸液・強制利尿(乳酸加リンゲル液)グルホシネートは尿中への排泄が良好であるので,十
分な輸液を行い,尿量を確保することが重要
◦抗けいれん剤の投与
特記事項
活性炭への吸着量は少ない。活性炭投与は,製剤に含有される界面活性剤を吸着する目的で使
用。但し,麻痺性イレウスによる腸蠕動低下時は相対的禁忌となる

31.フェノキシ剤(除草剤,植調剤,別表31参照)
農薬名 ジクロルプロップ(ストッポール) 4- CPA(トマトトーン) MCPA(MCP)
MCPB(マデック) MCPP,2,4- PA(2,4-D)
症 状
◦縮瞳,嘔吐,昏睡,低血圧,頻脈,徐脈,心電図異常,発熱,筋硬直,頚部硬直,ケルニッ
ヒ症候,肝・腎機能障害。
呼吸不全,肺水腫,横紋筋融解の可能性もある
◦皮膚粘膜刺激による皮膚障害,眼・鼻・咽頭・気管の灼熱感
治療法
Ⅰ章【2】項 農薬中毒の治療(P3~P5)に記した処置のうえに,
◦酸素吸入,輸液
◦肝,腎保護療法
◦鎮静剤,抗けいれん剤の投与
◦重症例には早期に強制利尿(アルカリ利尿)
◦皮膚症状にはステロイド剤の投与