14: 「農薬中毒の症状と治療法」について(ラウンドアップに解毒剤は無い) | 化学物質過敏症 runのブログ

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12.アミトラズ剤(殺虫剤,別表12参照)
農薬名 アミトラズ(ダニカット)
症 状
中枢性α2-アドレナリン受容体刺激
•主な症状は,意識障害,徐脈,低血圧
•軽症~中等症:悪心,嘔吐,鎮静,縮瞳または散瞳,流涎
•重 症:徐脈,低血圧,低体温,けいれん,呼吸抑制,昏睡,高血糖,代謝性・呼吸性ア
シドーシス,血清トランスアミナーゼ(AST,ALT)の軽度上昇
治療法
Ⅰ章【2】項(P3~P5)に記した処置のうえ,とくに,
•徐脈に対してアトロピン(アトロピン硫酸塩注射液:0.5 ㎎/A(1㎖))の投与
投与量:成人には0.5 ㎎を静注し,徐脈が遷延する場合は3~5分ごとに繰り返し投与,
最大投与量は3㎎(0.04 ㎎/㎏)
特記事項
◦徐脈,縮瞳などの症状から,コリンエステラーゼ阻害作用をもつ有機りん剤やカーバメー
ト剤中毒と間違えられることがある。有機りん剤との鑑別診断にはコリンエステラーゼ活
性の測定が有用である

13.テブフェンピラド剤・トルフェンピラド剤・フェンピロキシメート剤(殺虫剤,
別表13参照)
農薬名 テブフェンピラド(ピラニカ) トルフェンピラド(ハチハチ) フェンピロキシメート(ダニト
ロン)
症 状
ミトコンドリア電子伝達複合体Ⅰの阻害
経口の場合(症例報告は少ない):
•摂取後数時間以内に意識障害,呼吸抑制,血圧低下,代謝性アシドーシスが出現し,第2
病日までに死亡した例も散見される
治療法
Ⅰ章【2】項(P3~P5)に記した処置のうえ,とくに,
•胃洗浄,吸着剤(活性炭)および下剤の投与
•全身管理として,呼吸管理・血圧管理
•心電図異常に注意する