13:「農薬中毒の症状と治療法」について(ラウンドアップに解毒剤は無い) | 化学物質過敏症 runのブログ

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・10.クロルフェナピル剤(殺虫剤,別表10参照)
農薬名 クロルフェナピル(コテツ)
症 状
酸化的りん酸化の共役阻害
•軽 症:全身倦怠感,嘔吐,下痢,発汗,頻脈
•重 症:全身倦怠感,多量の発汗,高体温(40℃以上),頻脈,嘔吐,下痢,意識障害,け
いれん,筋硬直,CK 上昇,肝障害,腎障害,呼吸抑制,血圧低下,心停止
•遅発性の中毒症状:初期は全身倦怠感,嘔吐,下痢,発汗,頻脈,発熱等で重篤感がない
が,摂取2~7日後に頻呼吸,意識障害,高体温(40℃以上),けいれん,筋硬直が出現し,
突然心停止して死亡した例もあり,注意が必要
治療法
Ⅰ章【2】項 農薬中毒の治療(P3~P5)に記した処置のうえ,とくに,
•徹底した消化管除染(必要に応じて活性炭の頻回投与,腸洗浄)
少量であっても必ず実施する。散布中の曝露の場合も付着部を十分に水洗する
•体温管理(水風呂・クーリングブランケットなど使用)。アスピリン製剤の投与は禁忌
•呼吸管理,輸液
•けいれんには筋弛緩剤の投与(ジアゼパム,フェノバルビタール等ではコントロール困難)
特記事項
◦発汗,けいれん,頻脈の症状から,有機りん剤やカーバメート剤の中毒と誤診してアトロ
ピンを投与しないように注意する。アトロピン投与により一層の体温上昇を招く



11.ネライストキシン剤(殺虫剤,別表11参照)
農薬名 カルタップ(パダン) チオシクラム(エビセクト) ベンスルタップ(ルーバン)
症 状
神経伝達阻害
•軽 症:悪心,嘔吐,手足の振せん,唾液分泌過多
•中等症:間代性けいれん,時々強直性けいれん
•重 症:呼吸困難,散瞳
•皮膚症状:皮膚の発赤,かぶれ
治療法
Ⅰ章【2】項 農薬中毒の治療(P3~P5)に記した処置のうえに,
•副交感神経刺激症状に対してアトロピン硫酸塩の投与
•L-システインの投与(動物実験で有効であると報告されている)
•皮膚症状にはステロイド剤の投与