11:「農薬中毒の症状と治療法」について(ラウンドアップに解毒剤は無い) | 化学物質過敏症 runのブログ

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・6.硫酸ニコチン剤(殺虫剤,別表6参照)
農薬名 硫酸ニコチン*
(ブラックリーフ)
症 状
神経系過剰刺激
•軽 症:口腔・咽頭・食道・胃部の灼熱感,悪心,嘔吐,めまい,頭痛,頭重,食欲不振,
動悸,胸部圧迫感,冷汗,唾液分泌過多
•中等症および重症:ほとんど必発で激しい悪心,嘔吐,下痢,脱力感,身体のふらつき,
振せん,精神錯乱,意識消失,けいれん,血圧低下,呼吸困難,不整脈
治療法
Ⅰ章【2】項 農薬中毒の治療(P3~P5)に記した処置のうえに,
•呼吸管理,血圧低下への対策
•抗けいれん剤の投与
◦アトロピン(アトロピン硫酸塩注射液:0.5 ㎎/A(1㎖)):副交感神経の過剰刺激による
症状のコントロールに必要に応じて投与。2㎎を15~30分ごとにアトロピン作用による症
状(口渇,散瞳など)が現れるまで投与


7.クロルピクリン剤(殺虫剤・殺菌剤,別表7参照)
農薬名 クロルピクリン(クロールピクリン,クロピクテープ,クロピク80,クロピクフロー,クロル
ピクリン錠剤,ドジョウピクリン,ドロクロール)
症 状
皮膚・粘膜刺激,腐食作用,酵素阻害
•全身症状:頭痛,めまい,全身倦怠,悪心,嘔吐,鼻汁,咽頭痛,咳,喀痰,呼吸困難(ぜ
んそく様),肺水腫
•神経症状:嗜眠状態,振せん,運動失調,複視,筋れん縮,てんかん様けいれん,せん妄,
失語症
•皮膚症状:水疱,びらん
•眼症状:眼痛,流涙,結膜充血
治療法
Ⅰ章【2】項 農薬中毒の治療(P3~P5)に記した処置のうえに,
吸入の場合:過換気による肺内のクロルピクリンの排出促進,呼吸管理
経口の場合:胃洗浄,活性炭投与
 (註)禁忌:催吐
特記事項:
◦医療従事者の二次的曝露に注意
◦処置室を最大限に換気し,処置時には手袋,防毒マスク,ゴーグル,防護衣を着用(汚染
された衣類は気密性のある容器で保管)
◦大量服用例には,初療を屋外で行うことも考慮する