10:「農薬中毒の症状と治療法」について(ラウンドアップに解毒剤は無い) | 化学物質過敏症 runのブログ

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4.ピレスロイド剤(殺虫剤,別表4参照)
農薬名
シハロトリン(サイハロン) シフルトリン(バイスロイド) シペルメトリン(アグロスリン)
テフルトリン(フォース) トラロメトリン(スカウト) ハルフェンプロックス*
(アニバース)
ビフェントリン(テルスター) ピレトリン(除虫菊) フェンバレレート
フェンプロパトリン(ロディー,ロビンフッド) フルシトリネート(ペイオフ)
フルバリネート(マブリック) ペルメトリン(アディオン)
症 状
神経系過剰刺激
•軽 症:全身倦怠感,筋れん縮,軽度の運動失調
•中等症:興奮,手足の振せん,唾液分泌過多
•重 症:間代性けいれん,呼吸困難,失禁
治療法
Ⅰ章【2】項 農薬中毒の治療(P3~P5)に記した処置のうえ,とくに
•抗けいれん剤の投与
•重度の唾液分泌過多に対しては,必要に応じてアトロピンの投与
(註)禁忌:フェノチアジン系精神安定剤は,けいれん発作の閾値をさげる


5.ネオニコチノイド剤(殺虫剤,別表5参照)
農薬名 アセタミプリド(イールダー,ダイリーグ,マツグリーン,モスピラン) イミダクロプリド(ア
ドマイヤー,ブルースカイ)
症 状
神経系過剰刺激(ニコチン同様,神経のシナプス後膜にある nACh レセプターと結合する)
経口の場合(症例報告は少ない):
•悪心,嘔吐,流涎,頻脈,血圧上昇(軽症例)。重症例では口渇,意識障害,けいれん,低
酸素症,血圧低下,心電図変化(心室性期外収縮,発作性心房細動など)。
治療法
Ⅰ章【2】項(P3~P5)に記した処置のうえ,とくに,
•胃洗浄,吸着剤(活性炭)および下剤の投与
•全身管理として,呼吸管理・血圧管理・輸液の施行
•心電図異常に注意を要する
(註)アトロピン硫酸塩の投与は,動物実験で毒性を増強する可能性が示唆されている
アセタミプリド服用例でドパミン塩酸塩により血圧が改善した報告がある