「農薬中毒の症状と治療法」について(ラウンドアップに解毒剤は無い) | 化学物質過敏症 runのブログ

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https://www.jcpa.or.jp/labo/pdf/2018/poisoning18.pdf
201 8 年 4 月
農薬工業会
「農薬中毒の症状と治療法」について
「農薬中毒の症状と治療法」(以下、農薬中毒治療冊子と略す)の取扱注意点です。
 農薬中毒治療冊子は農薬による中毒事故が発生した際に、医療従事者に対して症状や治療法に関する情報を提供する目的で作成しました。
 農薬中毒治療冊子はあくまで医療従事者「医師、看護師、救命救急士、検査技師、薬剤師、(救急隊員、学生を含む)」の方々向けに参考資料として作成したものです。
 農薬中毒治療冊子の利用については、利用者の判断と責任に委ねられており、農薬工業会は一切関与いたしません。
 農薬中毒治療冊子の利用によって損害が生じた場合、または第三者に対して損害を与えた場合などに対して、農薬工業会は一切の責任を負いません。
以上

農薬中毒の症状と治療法
第  17  版
( 2018 年4月)
医療従事者用資料
公益財団法人 日本中毒情報センター 監修
農 薬 工 業 会
ご利用に当たって
1.本冊子は,2年~3年毎に掲載内容を見直し改版しています。
2.農薬中毒の救急療法は「農薬中毒の救急治療の手順とポイント」としてP2~P6に一括し,説明してあります。
3.個々の農薬については,治療法が確立しているものを主に記しました。索引中に農薬名と急性経口毒性値〔経口半数致死量(LD50値)を示す。以下同じ〕のみを示したものがありますが,これらの農薬中毒の治療に際しては,Ⅰ章【2】(P3~P5)に示した基本的な処置をして下さい。
4.中毒症状は,農薬を構造上の類似性から大きく分類したため,個々の農薬には必ずしも記載してあるすべての症状が該当するとは限りません。
5.二つ以上の有効成分を含む混合剤については,製品のラベルなどで有効成分を調べ,各成分に相当する処置をして下さい。
6.本冊子に関する文献等の問合せは農薬工業会事務局に問合せ下さい。

 

Ⅰ.農薬中毒の救急治療の手順とポイント
農薬には,殺虫剤,殺菌剤,除草剤,殺そ剤などがあります。

一般に散布液調製時や散布などの作業中の事故では,軽度の中毒症状や皮膚かぶれなどが主で,重篤なものはあまりありません。

しかし,意図的服用では重篤な全身症状を呈することも少なくありません。
 農薬の種類や剤型によっては誤飲または服用後,重篤な中毒症状を発現するまでに,数時間から数十時間を要することがあり,この間に医療機関を訪れた患者を安易に軽症とみなすと大変危険です。
クロルピクリンや有機りん剤などを飲み込んだ患者の嘔吐物により,救急医療従事者が二次被害にあう医療事故が発生しています。

患者を受け入れる前にできるだけ情報を得ておくことが大切です。