・出典:ケミカルデイズ
http://www16.plala.or.jp/chemicaldays/index.html
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・芳香剤 「消臭」のためにニオイを発散?
トイレにはよく据え置き型の芳香剤がおいてあります。
これは室内消臭剤でも触れていますが、別の強い芳香をかぶせてニオイをごまかすマスキングという消臭法のひとつです。
トイレのものは部屋用よりも強烈です。
トイレの消臭剤の成分例
両性界面活性剤系消臭剤、香料、界面活性剤(非イオン、陰イオン)、色素
この製品は、香料と、界面活性剤によってニオイを分解するという二つの消臭方法を併用していることがわかります。
現在は、「消臭化」が求められる一方で、やたらに香りを添加する「加臭化」の時代ともいえます。
芳香剤や香水のようなニオイ製品のほかに、化粧品、食品、タバコ、洗剤、歯磨きなど、またプラスチックやゴムに練りこまれて、文具や日用品などにもニオイがつけられています。
化粧品では、香料は、アレルギーなどの原因になったり、皮膚障害の原因となったりしています。
強いニオイに触れて気持ち悪くなった経験がある人も多いと思います。
化学物質過敏症の患者さんの体調が悪くなる原因物質として、有機溶剤入り製品と並んで、香水、化粧品、ヘアスプレー、ワックス、芳香剤、衣服の合成洗剤の匂いなど、香りが強いものが挙げられます。
香りは、鼻で受けた刺激が直接脳に伝わり、神経などに強く作用します。
ニオイというのはリラックスしたりする効能と同時に、マイナスの影響もあることが考えられます。いい匂いとされる物質でも、濃度や環境によって、また人によっては不快・苦痛を感ずる人もいます。最近では、お菓子工場の甘ったるい匂いが公害とされた事例もあります。 →香水
いいニオイで、いい気分になるという良い側面だけを取り上げて、様々な製品に香りがつけられていますが、見直しが必要な時期です。
自分の健康のためにも、強いニオイがついているものは避けましょう。
トイレのニオイが気になるなら天然のハーブからつくられた芳香剤もあります。