・出典:ケミカルデイズ
http://www16.plala.or.jp/chemicaldays/index.html
school
・教科書 いろいろな化学物質が揮発しているよ
教科書の表紙やカラーページはとてもカラフルになっていますね。
これらの印刷には、インキに大量の有機溶剤を使っています。
また、表紙をピカピカに見栄えよく汚れがつきにくくするために、プラスチックで表面加工しているものもあります。
東京都衛生研究所が2004年に「教材から発生する化学物質について」という調査をしました。
7種の教科書それぞれから、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、スチレン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、2-ブトキシエタノールなどが放散しているという結果でした。
これらの化学物質は、教科書そのものからの揮発もありますが、教科書を保管している倉庫の中や、輸送の途中で汚染されるということもあります。
紙は色々な化学物質を吸収しやすいのです。
新しい教科書は臭いですね。それは、このような化学物質が出ているからなのです。
頭が痛くなったり、気分が悪くなる人もいます。
そんな場合は、天日でよく干すといいです。
また、教科書を出版している会社の団体である教科書協会では、コピー版などを用意しているということなので、学校を通して申し込むこともできます。
【関連情報】
・教材から発生する化学物質について-教科書、絵の具・墨汁、ニス・ラッカー、接着剤(東京都健康安全研究センター2004~)(更新日2010/10/04)
・社団法人 教科書協会
http://www.textbook.or.jp/index.html
・化学物質過敏症対応本作成依頼書
http://www.textbook.or.jp/application-forms/chemical_matter-hs.html