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電磁波が怖い。wifiが怖い。
電磁波過敏症の人が次々と避難するアメリカの小さな村
2014年03月21日
米ウェスト・バージニア州グリーン・バンクは、3万4000平方キロメートルと広大な広さながら、そこに住む人の数は147人という小さな町である。
ここは世界で最も大きい電波望遠鏡が作動している為、電波を飛ばすことを規制されている指定区域となっている。
その為、ここの住民は携帯電話もネットも使えない。テレビ、ラジオの使用も禁止されている。そんな場所に誰が住んでいるんだろう?と思うかもしれないが、ここには電磁波に強い恐怖感があり、体調に異変をきたしたという「wifi難民」と呼ばれる人が次々と避難してきているという。
2013年から現在まで、36人のwifi難民がこの地に移住してきた。
彼らは、スウェーデンとスペインでのみ正式に「疾病」と認められた特殊な症状「電磁波過敏症(EHS)」を患っている。
電磁波過敏症の症状は多種多様であるが、特によく見られる症状が電磁波を発する物体に近づいた場合、頭痛や胸痛、時には皮膚を焼かれるような痛みに苦しむのだという。
生まれ住んできた故郷、アイオワ州から1600キロメートルもの離れたグリーン・バンクへ移住してきた電磁波過敏症のダイアナ・スクーさんはこう語る。
「アイオワ州に居た頃は何時も痛みを感じていたわ。誰かが携帯電話やWi-fiを搭載した機械を近くに持ってくると激しい苦痛を感じるの。でもグリーン・バンクへ来てから、そういう症状も無くなって本当によかったわ」
電磁波過敏症に悩まされていたダイアナ・スクーさん
米国と英国では、全人口の約4%の人々が少なからず「電磁波過敏症」の症状を持っているという研究結果が30件も報告されているにもかかわらず、未だにスウェーデンとスペインでのみでしか「疾病認定」が下りて居ない。
グリーン・バンクの人々は社会的に理解されないこの疾病に苦しんでいるという。
カリフォルニア州サンディエゴで、銀行副頭取だったデボラ・コーニーさんは、自らの疾病が「徐々に毒されている感じがした」と表現した。
50歳の彼女はこれまでサンディエゴの自宅で2011年まで暮らしていた。
しかし、スマートメーターという次世代の電力量計が登場した頃から激しい電磁波過敏症の症状に苦しんだのだという。
「最初はピッチの高いキンキンする音が聞こえて、夜も眠れない程だったのよ。そのあと、日に日に食欲が失せて、食べ物を見ても吐き気しか感じなくて、常に動悸が酷かったの。まるで・・・そう、ゆっくり毒を盛られている感じだったわ」
彼女曰く、彼女が飼っていたヒマラヤン猫の「ミーミ」も電磁波に苦しんでいたのだそうだ。
ミーミは元々、家から一歩も出ない猫だったのに、徐々に外に逃げるようになって、最終的には家から飛び出したきり、二度と戻ってこなかったという。
via:dailymail・原文翻訳:riki7119
電磁波過敏症:電磁場に起因する特発性環境不耐症。
「ある程度の電磁波(=電磁場)に曝露すると、身体にさまざまな不調が現れる」とする疾病概念。
電磁場にさらされることによって引き起こされると称されている症状を記述する用語である。
「特発性」(idiopathic)とは原因不明であることを意味する。
現状、明確に疾病概念は定まっていない。
電磁波および電磁場の健康への悪影響については否定的な見方もある。
現在でも様々な疫学的研究が行われている真っ最中だ。
ただ、これまでの誘発試験の結果、自称電磁波過敏症患者は本物の電磁場と偽物の電磁場を区別することができないという。
電磁波が全く流れていないのに、流れていると思い込むことで、同様に体調不良を訴えるのだそうだ。
その為多くの国では電磁波過敏症を疾患として認めていない。
ある種の恐怖症や、逆プラシーボ的作用(ノセボ効果)も考えられるが、実際に体調に異変をきたしているのは事実である。
精神的な思い込みは実際に健康を損ねることもあるのだ。
電磁波に対する正しい認識や、何がどう悪く、どの程度なら問題なのかを明確にしてあげる必要があるようだね。
ただし、恐怖に支配されてしまうと、例え本当のことでも信じられなくなってしまう場合もあるが。もしくは他の様々な恐怖症と同様、なんらかの治療が必要なのかもしれない。
runより:気のせいにしては世界中で一気に増えた患者数をどう説明できるんですかね?