・化学物質過敏症とは何か
化学物質過敏症とは
化学物質過敏症とは、化学物質を大量に取り込んだり、微量な量の化学物質を長期間にわたって取り込んでしまった結果、体が解毒できずに発症する病気のことです。
2009年に化学物質過敏症は、厚生労働省により病名として登録されました。
化学物質過敏症の発症者数は、全国で100万人とも言われています。
各個人によって、反応する化学物質や症状が異なるため、自分の症状が軽いのか重いのかの判断がつかないことがあるようです。
当たり前のように生活している衣食住の中に化学物質が多く含まれています。
一度、化学物質過敏症になってしまうと、今までの生活が難しくなります。
重度になると、人に会えない、病院にも行けない、マスクしても外出できないなど、一般的な社会生活を送るのが困難になります。
当然ながら、すべての衣食住の環境を変えていかなければならないこともあります。
化学物質過敏症の症状
化学物質過敏症の症状はひとそれぞれ違い症状はかなり多くあります。
鼻炎
耳鳴り
皮膚炎
気管支炎
喘息
動悸、息切れ
下痢、便秘
不眠
記憶障害
集中できない
目がかすむ、結膜炎
頭痛
発熱
疲れやすい
手足が冷える
生理不順
これだけありますがほんの一例です。
これだけの症状があるので医師も誤診をしてしまうことも多いようです。
また、新しい病気なので、病気について正しく理解している医師が少ないことも問題にあげらます。
柔軟剤による香害(こうがい)
柔軟剤などの人工的な香りが原因で、このような健康被害や化学物質過敏症などの被害にあうことから、「香害」と呼ばれるようになりました。
シャボン玉石けん株式会社が、20代から60代の男女598人を対象に「香りに関する意識調査」を行いました。
調査の結果、人工的な香りによる健康被害を「香害」と呼ぶことを知らないと答えた方が61%と、まだまだ香害の認知が低いことがわかりました。
しかし、他人のニオイ(香水や柔軟剤、シャンプーなど)を不快に感じたことがあると答えた方が79%、さらに、人工的な香りによって頭痛・めまい・吐き気などの体調不調を起こしたことがあると答えた方が51%と、香りによる被害は社会問題化されつつあります。
その一方で、香りつきの柔軟剤が新たなトレンドになっており、「衣類に消臭・防臭効果を持たせる」
「イヤなニオイを抑える」などを目的として香りつきのものを日常的に使用する方が約8割と多数を占めていることもわかりました。
この香害と化学物質過敏症は間違いなく比例してこれから増加していくと感じています。
この時点でも、女性の3人の1人が香害を経験しています。
香害は自分だけの問題ではありません。化学物質過敏症の立場から考えたらあなたにとって問題のない香りも本人にとっては苦痛で仕方がありません。