・ポリウレタンは製造直後からイソシアネートに分解し始めて、ポリマーのうちでも寿命が短いものです。
防水加工した衣類や、ポリウレタンを混ぜたデニムも、純粋デニムと違って2~3年で白い粒粒が出来るなど悪くなります。
・ポリウレタンを使った日用品から、室温28℃で放出されるイソシアネーを分析した厚労省・医薬品食品衛生研究所の研究が昨年春に報告書になっています。
・なんと、枕、アイロン台、ジェルネイル、接着剤、塗料、床用敷物、壁紙。30種類の製品のうち27種類からイソシアネートが検出されました。
瞬間濃度としては健康影響が心配される程度ということです。
11種類のイソシアネートを分析して、この3種のモノイソシアネートが検出されました。
どれもポリウレタンの原料に使えるいポリイソシアネートでなくて、-NCOを1つしか持たないものイソシアネートですから、明らかにポリウレタン分子の劣化分解によって発生したものです。
・温度を28℃から40℃に温めると、発生するイソシアネートの種類も濃度も増えることが分かりました。
イソシアン酸では、温度によって濃度が10倍も増えるものもありました。
ピロリルイソシアネートは28℃ではありませんでしたが、40℃では7種類の製品から発生していました。
夏の熱中症は、温度だけが原因ではなくて、有害空気汚染物質の急増が関係していることに注意すべきです。