・メタンについている水素は120度の角度なので、メタンがまっすぐつながったものは120度に折れ曲がった鎖のように書きます。
折れ曲がりの角には、炭素とその両脇に水素が付いているものに決まっているので普通は略して書きません。
角の所の炭素と水素を別な原子で置き換えたときだけ、置き換えたものを書きます。
つなぎ目では水素を取って、その切口でつなぎます。
水素を一つとるのと2つとるつなぎかたがあり、一本の棒、2本の棒で、つなぎ方を区別して書きます。
まっすぐつなごうとすると120度の角度で曲がっているので、それを丸めるとちょうど6角形になります。
このつなぎ方はベンゼンです。
鎖と6角形をどのようにでも組み合わせて化合物を作ることができるので、有機化合物は際限なく多種多様なものができるのです。
名前を覚えなくてもよいから、この基本の形を図形として理解して下さい。
石油はこれらの混合物です。
炭素と水素だけなので、あまり毒ではなくて、石油ストーブなどに扱うことができています。
・基本になるさっきの炭化水素が酸化して、端っこの水素の前に酸素を挟んでOHにするとアルコールになります。
メチルアルコール、エチルアルコール、アセトアルコール、・・・。
さらに酸化してアルコールが端っこの水素を1つとって酸素に置き換えるとすると、アルデヒドになります。
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロパンアルデヒド。
もう少し酸化が進んで酸素が増えると、ギ酸、酢酸、など酸になります。
炭素の代わりに窒素が中心なるものもあります。
空気中の窒素は2つの原子が強く結びついて変化しませんが、 雷は無理に二つの窒素を引き裂き、すると窒素が強く反応するようになって、活発になった窒素は炭素と同じように4個の水素と結びついてアンモニアを作り、肥料にもなりキノコができやすくなると言い伝えられています。
アンモニアの水素を一つほかの有機物部分と取り換えると1級アンモニア、4つ全部置き換えると4級アンモニアです。4級アンモニアが柔軟剤で問題になっていますが、どんな有機物部分と結びつけるかで性質は一定しません。
雷ではなくても、今人は放電でN2を活発なNに作り変えています。
活発になった窒素の中には、水素3個と結びつくこともある気ままな性質があって、この気ままな窒素の性質が、強い化学反応しやすさで毒性にしています。
3個の水素を結び付けた窒素はアミンという化合物系統で私たちの体のたんぱく質のもとになりますが、毒なアミンも少なくありません。
塩素や窒素や水銀、リン等、毒な原子を中に取り込んだ有機化合物は毒ですが、窒素を含む2~3個の原子の集まりが毒性原子のようにふるまうものもあります。
窒素と炭素の青酸基、酸素と炭素と窒素のイソシアネート基は特に毒です。
runより:この資料はNPO法人voc研究会津谷 裕子さんから頂いた物です。
ドキュメントファイルでしたが1ぺージずつ再現していきます。