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「NNNドキュメント」 2019年2月25日(月)放送内容
『#2463 化学物質過敏症~私たちは逃げるしかないのですか~』
2019年2月25日(月) 00:55~01:50 日本テレビ
【声の出演】 中崎清栄
【その他】 高橋直恵 , 倉和子 , 倉浩太郎 , 宮田幹夫 , 広田しのぶ , 中田秀子 , 小竹好美 , 中田健志朗 , 立石悠基 , 澤村純怜 , 澤村智彦 , 澤村あかね , 澤村ゆりあ , 近澤玲子 , 足立和郎 , 小森桂子 , 小森ゆうき
(オープニング)
(化学物質過敏症~私たちは逃げるしかないのですか~)
化学物質過敏症
化学物質過敏症は柔軟剤や食品添加物、床ワックスなど身の回りの化学物質に過敏に反応して様々な症状に苦しむ病気だ。
患者は職場でも防毒マスクを着用して仕事をしていた。
発症した人は逃げるしかないのか。
症状に加えて、孤立する二重の苦しみを取材した。
農薬や化学肥料を使わない栽培方法の取材中にしゃがみこむ女性がいた。
福井県からやって来た高橋直恵さんは参加者たちのシャンプーや整髪料、柔軟剤の香りで体調が悪くなったのだという。
介護士だった10年前に職場の新築でシックハウスの症状が出た。
2年後に自宅をリフォームした時のシロアリ防止剤で症状が悪化、化学物質過敏症と診断された。
害虫の活動が盛んになり、日常的に農薬が使われる夏が高橋さんにとって最もつらい季節だ。高橋さんは農薬散布から逃げるために農協の担当者に日程を聞いていた。
農薬散布は早朝から始まるため、高橋さんは夜明け前に弁当や着替えを持って車に乗り込んだ。翌2013年も夏は避難する生活が続いた。
高橋さんは友人たちと一緒に化学肥料や農薬を使わずに育てた大豆で味噌作りをしている。室内がつらい高橋さんは同じく化学物質過敏症の倉和子さんと一緒に無農薬の畑近くでランチ。
倉さんは石川県野々市市に暮らしている。
倉さんは「認定こども園 和光」へ子どもを迎えに行った。子どもたちの衣類や布団に柔軟剤の香りをつける人が多くいるのがつらいという。
ファッションデザイナーだった倉さんは若い時は髪を染めてタバコも吸っていた。
38歳で結婚して長女を出産した3ヵ月後に自宅リフォームによる住宅建材や友人の柔軟剤の匂いで顔が腫れ上がってしまった。
専門医で診察を受けると化学物質過敏症と診断された。
化学物質過敏症はわずかな量の化学物質でも過敏に反応して様々な体調不良を起こす病気。発症の仕組みは未解明だ。
専門医は良いニオイと称する物のほとんどは石油化学製品で、嗅神経を通して脳に直接影響するようだと語った。
症状は多岐にわたり、特効薬もない。
横浜市にある特定NPO法人「化学物質過敏症支援センター」は化学物質過敏症の人のために、安全な生活のための食品・生活用品リストを作成して情報提供を行い、電話相談も行っている。
患者の家族らがボランティアで行っている電話相談は年間約2000件にも及ぶという。
2017年6月に石川県金沢市に住む中田秀子さんを取材。化学物質過敏症の人を支援する小竹好美さんが中田さんの自宅を訪れ、家具を運び出すよう指示した。
化学物質過敏症を発症すると、今まで使用していた物の化学物質にも反応するようになってしまうという。
中田さんはある日突然に呼吸困難になった。
夫と一緒に40年間、友禅染の仕事をしてきた。
友禅染には化学染料が使われている。
家具を運び出した後も症状は治まらず、中田さんは小竹さんの家に避難した。
中田さんは専門医の所に行くことができず、化学物質過敏症との診断は受けていない。
化学物質の専門医は全国に数えるほどしかおらず、診察を受けれない人が大勢いるという。
化学物質過敏症は家族にも理解してもらえない。
小竹さんの元にいる中田さんを訪ねた娘は母親に対するイライラを相談していた。
取材班は倉さんを中田さんの夫に紹介した。
倉さんは家探しをアドバイスし、重曹を使った洗濯方法を教えた。
避難先で食生活を変えた中田さんの症状は改善してきたが、夫が持ってきた重曹洗濯後の衣類を臭いと言ったことで喧嘩になってしまい、夫からは“離婚”との言葉が出てしまったという。中田さん一家は倉さんの手伝いもあって建材のニオイが抜けた古い家を借りることになった。それでも近所から柔軟剤のニオイが漂って来てしまった。
情報タイプ:病名・症状
・NNNドキュメント 『#2463 化学物質過敏症~私たちは逃げるしかないのですか~』 2019年2月25日(月)00:55~01:50 日本テレビ