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シックハウス症候群など3化学物質指定見送り 厚労省
毎日新聞2018年12月27日 18時36分(最終更新 12月27日 18時36分)
厚生労働省は27日、シックハウス症候群など体調不良を引き起こす恐れのある化学物質に関する室内濃度基準を16年ぶりに見直した。年明けに正式に通知を出す。
キシレンなど3物質の規制を強化するが、同省の「シックハウス問題に関する検討会」で合意されていた2―エチル―1―ヘキサノールなど3物質の新規指定は見送られた。
厚労省は「代替物を探すのに時間がかかると(建築関係の)業界から言われた。
業界と協力して情報を集めていきたい」と説明し、規制反対の意見に配慮した格好だ。
検討会は昨春、ビニール製床材が化学反応を起こして発生する2―エチル―1―ヘキサノールや、水性塗料に含まれるテキサノールなど3物質の新規指定で合意。厚労省で手続きを進めていた。
ところが、パブリックコメント(意見公募)で「ヒトに対する影響評価が十分か疑義がある」「空気中の濃度管理が困難」などの反対意見が多数寄せられた。
8月の検討会で業界団体から懸念が出たこともあり、「行政側の判断」として断念。27日の検討会でも了承された。
3物質の規制については今後検討を続けるとしているが、具体的な時期は決まっていない。
室内濃度指針値は、法的強制力はないが、業界が自主規制する際の根拠になる。
1997年にホルムアルデヒドについて決めたのを皮切りに、計13物質が対象になったが、2002年以降、見直されていなかった。
しかし、指針値のない化学物質が原因とされるシックハウス問題が増え、12年に検討会が再開された。
3物質の見送りについて名古屋市立大の上島通浩教授(環境労働衛生学)は「指針値があれば施工の仕方や換気に注意できるが、ないと問題に気づけない。
何らかの指針値は設定すべきだ」と話している。【田村佳子】
runより:健康は金では買えないんだから値段上げても害の少ない物にすればいいのに・・・。