9:液体柔軟剤組成物及びその製造方法 | 化学物質過敏症 runのブログ

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得られたアルカノールアミンエステル270g(0.46モル)を温度計,滴下ロート,冷却機を備えた4つ口フラスコに入れ窒素置換した。

次いで85℃に加熱し、ジメチル硫酸57.4g(0.45モル)を1時間にわたり滴下した。滴下終了後、温度を90℃に保ち、1時間攪拌した。

反応終了後、約62gの未変性エタノール(日本エタノール(株))を滴下しながら冷却し、エタノール溶液を調製し、最後にフェリオックスCY−115(ライオン(株))と、ジブチルヒドロキシトルエン(住友化学工業(株))をそれぞれ100ppmの濃度になるように添加した。

得られた反応生成物にはモノエステルアンモニウム塩/ジエステルアンモニウム塩/トリエステルアンモニウム塩が28/53/19(質量比)で含まれていた。

このエタノール溶液中には、4級化されていないモノエステルアミンとジエステルアミンとトリエステルアミンが9.0質量%含まれており、その比率は1/9/90(質量比)で存在していた。

さらに副生成物として、両性化合物が2.0質量%含まれていた。

尚、使用した脂肪酸メチルエステルの平均ヨウ素価は35であった。

(A−4)アルカノールアミンエステルとそのカチオンの合成 上記1−1で調製した水素添加したパーム脂肪酸メチル489g(1.65モル)と、トリエタノールアミン98g(0.66モル)、酸化マグネシウム0.29g、14%水酸化ナトリウム水溶液2.1gを攪拌器、冷却器、温度計および窒素導入管を備えた2Lの4つ口フラスコに入れ、窒素置換を行った後窒素を0.52L/minの流量で流しておいた。

1.5℃/minの速度で190℃まで昇温して、6時間反応させた。

未反応メチルエステルが1%以下であることを確認し、反応を停止した。

得られた生成物から触媒由来である脂肪酸塩をろ過除去し、中間体のアルカノールアミンエステルを得た。 

得られたアルカノールアミンエステル300gを温度計,滴下ロート,冷却機を備えた4つ口フラスコに入れ窒素置換した。次いで85℃に加熱し、アルカノールアミンエステルに対して0.98倍モルのジメチル硫酸を1時間にわたり滴下した。

滴下終了後、温度を90℃に保ち、1時間攪拌した。

反応終了後、エタノールを滴下しながら冷却し、固形分85%のエタノール溶液を調製し、最後にフェリオックスCY−115(ライオン(株))と、ジブチルヒドロキシトルエン(住友化学工業(株))をそれぞれ100ppmの濃度になるように添加し、B-1の4級アンモニウム塩を得た。

得られた反応生成物には(A)成分:モノエステルアンモニウム塩/(b)成分:ジエステルアンモニウム塩/(c)成分:トリエステルアンモニウム塩が12/54/34(質量比)で含まれていた。尚、使用した脂肪酸メチルエステルのヨウ素価は86であった。

[B成分] 香料組成物 表2 本発明に使用した香料組成物は以下の通り(表内数値は香料組成物中の質量%)表3 [C成分][(D)成分]マイクロカプセル(D-1) 300mL容ビーカーに、イオン交換水200gと、乳化剤としてポリスチレンスルホン酸ナトリウム塩(重量平均分子量16,000、商品名「ポリティPS−1900」、ライオン製)5gとを入れ、該ポリスチレンスルホン酸ナトリウム塩を溶解させた。 

100mL容ビーカーに、芯物質として表4に示す香料組成物(D-1-1)と、壁物質を構成する材料としてポリフェニルイソシアネート(商品名「PAPI−135」、Dow Chemical製)8gとを入れ、両者を混合した。 

500mL容ビーカーに、前記の二種類の溶液を入れ、ホモミキサーを用い、3000rpmの速度で5分間攪拌し、O/Wエマルジョンを生成させた。

そこへ、壁物質を構成する材料として40wt%のヘキサメチレンジアミン水溶液75gを入れ、常温において400rpmで2時間攪拌して界面重合反応させ、ウレタン系高分子の壁を有するアニオン性マイクロカプセルの水性分散液を得た。 

このようにして調製したマイクロカプセルの平均粒子径を、島津レーザ回折式粒度分布測定装置SALD−300V(島津製作所製)で測定した結果、約5μmであった。

得られたカプセルスラリー中の香料組成物(D-1-2)の含有率は約16%であった。

(D-2) 乳化剤として、エチレン−無水マレイン酸共重合体(商品名「A-C573A」、「A-C573P」、いずれもハネウェル社製)のナトリウム塩、及びポリスチレンスルホン酸ナトリウム塩(重量平均分子量16,000、商品名「ポリティPS−1900」、ライオン製)をそれぞれ5%含有する水溶液300gに、表5に示す香料組成物(D-1-2)を112gを加え、ホモミキサーを用い、2,500rpmの速度で攪拌してO/Wエマルジョンを調製した。 

別途、メラミン30gと、35%のホルムアルデヒド水溶液100gと、水350gとを含む溶液を調製し、これに少量の水酸化ナトリウムを加えてpHを約9に調節した。

これを80℃で30分間攪拌し、メチロールメラミン水溶液を得た。 

得られたメチロールメラミン水溶液を前記O/Wエマルジョンに添加して、70℃で約2時間攪拌してin−situ重合反応させ、メラミン系高分子のカプセル壁を有するアニオン性マイクロカプセルの水性分散液を得た。 

(D−1)と同様にしてマイクロカプセルの平均粒子径を測定した結果、約4・mであった。得られたカプセルスラリー中の香料組成物(D-1-2)の含有率は約16%であった。

(D-3) 乳化剤として、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム塩の代わりにポリビニルアルコール商品名「ゴーセノールGL05」、日本合成化学製)を5g用い、香料組成物として、表6に示す香料組成物(D-1-3)を40g用い、(D−1)と同様にして、非イオン性マイクロカプセルの水性分散液約340gを得た。

 D-1と同様にしてマイクロカプセルの平均粒子径測定した結果、約5μmであった。得られたカプセルスラリー中の香料組成物(D-1-3)の含有率は約16%であった。

(D−4) 室温下にて5wt%ヒドロキシプロピルメチルセルロース水溶液20.33g、10wt%ポリビニルアルコール水溶液60.20g、2.5wt%亜硝酸ナトリウム水溶液1.12gを水207.0gに溶解させて水相混合物を得た。

一方、表4に示す香料組成物(D−1−1)144g、高圧水素化油96g、メチルメタクリレート24.0g、メタクリル酸12.0g、98wt%エチレングリコールジメタクリレート水溶液24.55g、tert-ブチルパーネオデカノエート1.20gを混合攪拌し、油相混合物を得た。

水相へ油相を添加し、ディゾルバーミキサーを用いて40分間3500rpmで攪拌する。

アンカーミキサーを用いて50℃で60分間さらに攪拌し、60分以内に75℃に加温し、75℃を2時間保つ。

攪拌しながら10%tert-ブチルヒドロペルオキサイド水溶液3.6gを加える。50分後、2%アスコルビン酸水溶液16.25gを加える。

その後、攪拌しながら60分間かけて室温に冷却し、マイクロカプセルの水性分散液を調製した。(D-1)同様にマイクロカプセルの大きさを測定した結果、(D−4)は平均粒径が約5μmであった。また、香料組成物(D−1−1)の含有率は約20%であった。

表4 (D-1-1)表5 (D-1-2)表6 (D-1-3)表7 任意成分 上記表中の任意成分であるポリエーテル変性シリコーンは、次の様に合成した。 

即ち、(CH3)3SiO(CH3CH3SiO)210(CH3HSiO)9Si(CH3)3で表されるハイドロジェンシロキサン828g、平均組成CH2=CHCH2O(CH2CH2O)9Hで表されるアリル化ポリエーテル210g、エチルアルコール726g及び塩化白金酸のClを中和したものを白金がアリル化ポリエーテルに対して重量で5ppmとなるように秤量して、反応温度80℃で攪拌し、5時間反応させた。

反応終了後、減圧留去することにより、ポリエーテル変性シリコーンを得た。

このポリエーテル変性シリコーン90gに対して、10gのジエチレングリコールモノブチルエーテルを添加して使用した。