churg −strauss症候群 20例 に お ける治療経 過および予後 に 関しての 検討
黒石重城1) 中野泰克1) 内山 啓1) 早川 啓 史1)千 田金 吾2> 中村浩淑2) 中野 豊3) 八 木 健4 〕田村亨冶5} 井田 雅章6) 土屋 智 義7〕
(国立療養所 天竜病 院内科 1) 浜松 医科 大 学 第二 内科 2)
浜松労 災病 院内科3) 島田 市民病 院内科・4) 藤枝 市立 病院 内科5) 榛原 病 院 内科6) 聖隷 三方 原病 院内科7))
Churg−Strauss症候群 20 例に つ い てその 経 過 及び予 後につ き検 討 を 行 っ た .
症 例 は男 性 7,女 性 13.発 症 平 均 年 齢55.6歳 (31−77 歳)で ,全 例 に先 行 す る気 管支 喘 息 を 認 めた.
19 例にステ ロ イド内服もしくは ステ ロ イドパ ル ス 療法が行われ ており, 発 症 時 か ら平YJ 5.75 年にわたり経過 を観 察した.
経過観察期 間 中に 8 例 が 死 亡 .
内分 けは原 病の悪 化によるものが 3 例 ,感 染 症 3 例,悪 性腫 瘍 2 例 で あっ た.
また,経 過 中に血 管 炎 症 状 の 再 燃 例 が 7 例 あ り,PSLsmg ,fDay 以 下 (1例 は CPM50mg 3 日おき投 与)もしくは PSL 中 止 後 4 週 間以 内 が 合 計 6 例で ,再 燃 まで の 治 療 期 間,発 症 時 の 検 査デ ータ,初 期治療に 対して の 神 経 所見 の 改 善程 度などは 再燃例 と非再 燃 例 で 相 関は 認めな か っ た.
再燃 例 7 例につ いて は,その 後の 経 過 で 4 例 が ス テ ロ イド内服 を 中止 可 能となっ た ,気管 支喘息の コ ントロ ール 状 況は ,経過を観 察で きた12 例 全例 で 発 作は 年 問 2 回 以 内で あ り,PSL または CPMの 内服は 7 例,吸入ス テロ イドの み が 4 例 であっ た。