・水城 まさみ
(国 立病 院 機構盛 岡病 院 )
【はじめに】前回の 本学会におい て化学物質過 敏症外乗受診者に化学物質過敏症 〔MCS }の スクリーニ ン グの た め の 問診 票で あ るQEESIを用 い て 種々 の 化学物質不耐骨と症状 .
日常 生活障害との関連性をみた.この 巾で QEESIは MCS の 診断の み ならず,症 例 の特徴を予測し治療の 方向性の 決定や 予後判定にも有用で あることが示唆され た.
今回は初診時に QEESIを実施した患者の 予 後調査と再度 QEESIを実施して,治療として 介入した環境改善や 生活改善の 実施状況とQEESI スコ アの 変化との 関連性を検詞した.
【対象および方法】初診時 QEESIを実施した患者’の 中で f後調査を実施し得た 22症例〔男 2 例,女 20例}./後調査票とQEESI を郵送して自己記 人式で 回答を得た,
【結果】初診時 MCS 患 者でない可能性が 高い 群の 中で は新築や リフ ォームか ら3 ヶ 月以 内に受診した 症例が 多ぐ換気改善や職場 の 配置転換や離職などで 症状が 著明に 改善してい る例が 大半を占め た.
少数で はあるがこの 群の 中からMCSである確率 が非常に高い 群に移 行した症 例がみ られた.
MCS の 確率が 非常に高い 群では曝露歴が長い 傾向がみ られ ,種々 の 対処によっ ても症状,化学物質不耐性ス コ ア とも有意の 改 善がみ られ ない 難冶症例が 多かっ た.
【結論】QEESIを経時的にみ てい くことは.MCSの /後判定や治療の検証をしてい く上で非常に有用である.