2:無香料生活:やっと見つけた香りの強い柔軟剤等から出る強毒のアレルギー物質「イソシアネート」 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・許容濃度: 
TLV:0.005 ppm(TWA);0.02 ppm(STEL); A4(人における発がん性が分類できていない物質); SEN(感作物質) (ACGIH 2004) (訳注:詳細は ACGHI の TLVs and BEIs を参照)

MAK:気道感作(Sa); Carcinogen category発がん性カテゴリー:3A 

となっており、実にトルエン(シンナーの主成分)の一万倍の毒性です。

 イソシアネートやシアン化水素が検出された時は、近所からの「酸っぱい柔軟剤臭」がしていたので、大手メーカー3社の売れ筋の柔軟剤、以前症状が出た時に銘柄が判明している洗剤と柔軟剤の組合せ、香料入り洗剤を購入して試験してみました。

また、最近TVコマーシャルが盛んに流れている消臭スプレーもVOC研究会の追加提案で試験してみました。

 その結果、やはりほとんどの香りを謳う製品と消臭剤からイソシアネートが検出されました。
 私は昔から有るトイレの芳香剤の香料は何とも無くても、最近の香りが長続きする香料は咳が出たり頭痛がする原因の一つはここに有りそうです。

香料は昔の物とは変わらない枯れた技術だと思いますが、最近は香りを長持ちさせたり、こすったり温度や湿度で香ったりさせるのにマイクロカプセルとか、とうもろこし由来のシクロデキストリンポリマーを重合させるのにイソシアネートが使われている可能性があることが分かりました。

どうして分かったかというと、メーカーの特許に例としてイソシアネートを使う方法が挙げられているからです。

 また、ポルトガルのポルトー大学の実験でイソシアネートを使った香料マイクロカプセルの詳細な写真が有りました。
 繊維に香料カプセルはこの様にくっついています。(ポルトガルのポルトー大学実験資料より)

 

すすぎ時に投入された柔軟剤の香料カプセルはこの様に繊維に付着し、付着出来なかった大半は排水で下水に流れ、下水処理場で浄化出来ずに海へ流れて行きます。

そしてこれらの香料は生物に食べられ、食物連鎖を通して我々の口に入ることになります。

 現実に、海産物から香料成分が検出され始めています。
では、実際に近所から我家に流れてくる柔軟剤ガス等の測定と柔軟剤等から発生しているガスの測定を行った状況です。

1.使用測定器
①ケムキーTLD 有毒ガス検知器(米国ハネウェル社製)

Honeywell Analytics ChemKey TLD Toxic Gas Detector
 比色定量分析に基づくシステムであり、吸引ボンプと乾式試薬テープを用いてサンプルエアーを捕集し、 対象ガスに曝露するとガス濃度に比例して色が変化します。 この色の濃さの変化を光学的に読み取り、光量の変化を内部にプログラムされているガス応答感度と比較して、 ガス濃度を算出します(試験紙光電光度法)。

 最近はこれと同じ原理の国産測定器が、警視庁のテロ対策で有毒ガスの検知用として使用されています。
 但し、今回検出したイソシアネートのテープは現在まだ有りません。
②ポータブルVOCモニター JHV-1000 株式会社 ジェイエムエス
 (簡易ガスクラマトグラフィで、環境省の簡易測定法として紹介されている機器です)


 PCに接続し、専用のExcelマクロでデータを読み取り現在値と前回の測定値がPC画面にクロマトグラムで表示されます。また、蓄積したデータをExcelグラフ機能でクロマトグラムとして分析できます。

 トルエン、E-ベンゼン、P-キシレン、スチレンは直読値として本体、PC共に表示されます。

 標準のパラメータで動かすのは簡単ですが、パラメータを変更するのは本体の液晶画面で行うので面倒で注意も必要です。