マイクロカプセルはどう作られるのか? | 化学物質過敏症 runのブログ

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マイクロカプセルの製法
マイクロカプセルはどう作られるのか?

「芯物質」を含むカプセルの作り方は大きく分けて3種に分けられます


化学的方法
界面重合法
不相容な2相の溶媒中にカプセルの膜となるモノマーを溶解することで、両液の界面における重合反で膜を合成する。
懸濁重合法
水に溶けないモノマー相を水相と共に機械的に撹拌し、懸濁させた状態で行う重合法。単分散性が高い。

 

分散重合法
ミクロンサイズにおける単分散高分子微粒子の代表的な合成法。モノマー、開始剤、分散安定剤が全て媒体に溶解した均一溶液で重合を開始し、重合の開始により生成したポリマーが析出、凝集して粒子形成が起きて、不均一なコロイド分散系となる。

 

In-situ重合法
不相容な2相のうち、どちらか一方にモノマーと反応開始剤を溶解しておくことで、モノマーが芯物質の界面で重合反応を起こし芯物質の表面に均一な膜が形成される。

芯物質が液体に限定されることなく、固体や気体でもカプセル化が可能。
 

エマルション重合法
水などの媒体と、媒体に難溶なモノマーと界面活性剤を混合して乳化させることで溶解可能な(重合開始剤を加える)重合法。

 

液中硬化法
水などの媒体と、媒体に難溶なモノマーと界面活性剤を混合して乳化させることで溶解可能な(重合開始剤を加える)重合法。

 

物理化学的方法
液中乾燥法
殻剤となる高分子を溶解させた溶媒中に芯物質となる溶液もしくは固体を分散させることで、その溶媒と混ざらない溶媒に分散させる。さらに最初の溶媒を徐々に除去して高分子を芯物質の界面に析出させる方法。

 

転相乳化法
芯物質が分散している分散相中に、この相と混ざり合わない連続相を徐々に転化していくことで起こる。

そして転相の後、懸濁重合や液中乾燥法を行う。
 

ヘテロ凝集法
芯物質と殻形成粒子とを連続水相に懸濁させ、互いに異なる電荷に帯電する条件を選択させることで両粒子間に静電気的相互作用が働き、殻形成粒子が芯物質の表面に付着した凝集体を形成させることが可能。

 

コアセルベーション法
高分子溶液が環境変化により濃厚な分散相と希薄な連続相とに分離する現象を利用する方法で、代表的なものはゼラチンを用いた製法。

その他の方法
高速気流中衝撃法
高速流体中に芯物質粒子とこれより小さい微粒子を流動させることで流体力学的なエネルギーを利用し、芯物質粒子表面に微粒子を被覆して複合化・固定化する方法。

 

スプレードライ(噴霧乾燥)法
液滴を細かく分散して熱風の気流中に吹き付け、瞬時に乾燥させることで粉体とする方法。