「柔軟仕上げ剤のにおい」に関する相談 187 件のうち、危害情報は 61%(115 件)で、その年
度別の件数は、2008 年度は 3 件でしたが、2012 年度には 41 件となり、急増しています。2013
年度は前年同期と比較してさらに増加傾向にあります(図 1)。
危害情報の内訳をみると、被害者(身体にけがや病気等の疾病(危害)を受けた者)の性別・
年代は、30 歳代~50 歳代の女性が 70%(74 件)と多くを占めています(表 3)。
また、被害にあった場所は、回答があった 72 件のうち、「家庭」が 92%(66 件)を占めています(表 4)。さらに、危害内容としては、体調不良などの「その他の傷病及び諸症状」(81 件)と「呼吸器障害」
(24 件)をあわせると、全体の 91%(105 件)を占めています。
全体のうち、危害症状が 1 カ
月以上に渡っているとの申し出は 12 件あります。
表 3.被害者の性別・年代(不明・無回答等 10 件除く(n=105))
2.危害に関する主な相談事例
※相談事例は、疾病名も含め相談者の申し出に基づくものです。
括弧内の属性は相談者の属性で、いずれも被害者(身体にけがや病気等の疾病(危害)を受けた者)と相談者が同じ人である事例です。
(1)本人が使用した柔軟仕上げ剤に関するもの
【事例1】柔軟仕上げ剤を使用したところ、においで気持ち悪く、体調不良になる
贈答品であるためもったいないと使い始めた。
洗濯時の柔軟仕上げ剤のにおいで気持
ちが悪く、体調不良になる。家族ともに同じ症状が出る。
この商品は大丈夫なのか。
(2013 年 8 月受付、40 歳代、女性)
【事例2】柔軟仕上げ剤を使用したところ、せきが止まらなくなり、医師に複数の薬を処方され
た
柔軟仕上げ剤を使用し、室内干ししたところ、においがきつく、妻と 2 人ともせきが出るようになった。
柔軟仕上げ剤を使用したタオルで顔を拭くとせきが止まらなくなった。
メーカーに連絡すると、柔軟仕上げ剤を持参して医師の診察を受けるように言われたのでそのとおりにした。
2 人共アレルギーの反応が低かったため、原因不明とのことで、複数の薬を処方してもらった。
(2011 年 10 月受付、30 歳代、男性)