2:香害とは?柔軟剤などのニオイによる香害は職場や病院、学校でも発生 | 化学物質過敏症 runのブログ

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マンションやアパート
マンションやアパートなどでは隣人との距離が一軒家よりも近い傾向にあり、ベランダなどに干している洗濯物などからニオイがしてしまうケースがあります。

中には窓を閉めていても換気口などからニオイが入ってきてしまうケースもあるため、家の中にいても香害に苦しむ方も存在しています。

車の中

香害は車の中でも発生します。タクシーや友人の車に乗った際に芳香剤などのニオイがきつく気持ちが悪くなってしまう方も存在しています。
特にタクシーは様々な人が乗るため運転手が気を使い芳香剤などを使用していることもありますが、香害に苦しむ方にとっては返って辛い空間となってしまいます。

香害が起きる原因
人によって好みのニオイが異なるため、自分にはいいニオイだと感じても相手には不快なニオイに感じてしまうことが香害となる原因の1つです。

また、冒頭でも紹介したように香水や柔軟剤などに使用されている人工香料にアレルギー反応を起こしてしまう方がいることがあまり知られていないことも原因となっています。

さらに香水や柔軟剤などを必要以上に使う方がいるもの香害の原因と言われています。
柔軟剤など普段自分が使っているニオイには慣れが生じてきます。

そのため、表記されている容量では満足できず徐々に使用量が増え必要以上にニオイがキツくなってしまうことが原因となります。
ある調査によると使用している柔軟剤ボトルなどに記載されている容量の倍以上の量を1回に使用している方も多くいるとの調査結果が出ているそうです。

香害とスメハラの違い
「香害とは」にも記載したがスメハラはニオイによるハラスメントのことで、本人の自覚の有無に関係なくニオイに対する嫌がらせや暴力の事を言い、香害はもちろん、体臭や口臭、加齢臭と言ったものも含みます。

一方、香害はそういった体質的なものではなく、人工的に合成された香料によってもたらされる害に限られます。
つまり、体臭や口臭、加齢臭といった物は含まれないためスメハラの中に香害はあるものの「スメハラ=香害」とはなりません。

香害を除くスメハラの多くが男性が原因となる場合が多いのに対して、香害は女性だけとは言えませんが女性が原因となるとことが多いと言った違いもあります。

ただし、スメハラと香害に共通して言えるのはどちらも当事者に加害者意識がないことにあると言われています。

海外では香害に対する取り組みがされている
日本ではまだこの香害に対して対策や規制などが課されていませんが、アメリカやカナダ、ヨーロッパではこういった香害に対する対策や規制がなされている場所もあります。
特に市の職員などには香水などの使用が禁止されている場合もあり、地域によっては学校や病院でも使用を禁止されています。

日本における香害の問題
上記でも記載したように海外では香害に対する認識が日本よりも高いですが、日本では「香害」といった言葉があること自体を知らないといった方がまだまだ多いのが現状です。
そのため香害で悩んでいる方に対して「気にしすぎ」「過敏に反応しすぎ」と言った意見もあるようで中には「神経質」「変質者」といった扱いされてしまうケースもあるようです。

しかし中にはアレルギー反応を起こしてしまう方やアレルギー反応がないものの職場での香害に耐えきれず自ら退職と言った選択をされた方もおり、まずは「香害と言ったものがあること」や「香害によって悩んでいる方や健康被害を起こしている方がいること」を認識されることが先決となりそうです。