2:ドクターズファイル:ふくずみアレルギー科 | 化学物質過敏症 runのブログ

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―アレルギー症状になりやすい食べ物はありますか?
代表的なものを頻度順で挙げれば、コーヒー・チョコレート・ヨーグルト・チーズ・納豆・牛乳・パン・卵・豆乳・ポテトチップス・ピーナッツ・餅・麦茶です。

中には健康にいいといわれる食べ物もありますが、どんなものでも過剰摂取すれば体に負担がかかります。

ヨーグルトを週3回食べて、チーズを週3回食べて、コーヒーに牛乳を入れてカフェオレにしていると、乳製品ばかり食べていることに気付きません。

また、もともと日本人は味噌や醤油、豆腐が主体の民族で、そこに納豆や豆乳を追加して毎日食べていると、大豆の過剰摂取でアレルギーが出てしまうわけです。
アレルギーとは処理能力を超えること

 

―アレルギーが起こる仕組みを教えてください。
自分の体の許容量を大きな風呂おけに例えると、偏食や化学物質、ストレス、生活習慣、外的環境など、アレルギーの原因となる負荷がそれぞれの蛇口から風呂おけに貯まっていき、自分の処理能力を超えてあふれたものがアレルギー症状というわけです。

ですから、今までなんともなかったのに症状が出てきたのは、体がギリギリまで頑張って、もう頑張りきれないところを超えたからなんですね。

風呂おけのサイズ=許容量には個人差がありますので、負荷が同じでも出る人と出ない人がいるわけです。

―それなら、ある日突然というのもうなずけますね。
「これまで大丈夫だったから、これからも大丈夫」と誤解している患者さんが多く、それは食べ物に限らず化粧品などで特に目立ちます。

例えば最近になってどうも頭がかゆいという患者さんが、「原因はシャンプーじゃないです。昔からずっと変えてませんから」とおっしゃるのですが、そのシャンプーこそ原因である可能性が高いのです。気に入ってるものは自分に合っているという思い込みがあるわけですね。

その観点でいえば、体に接触するあらゆるもの、化粧品・スキンケア用品・シャンプー&リンス・石鹸・洗剤・柔軟剤・コンタクトレンズなど、「もういい加減、ほかのにして!」と体が悲鳴を上げる、それがアレルギーなんです。

―発達障害の患者さんも来られるとのことですが?
全国から発達障害の、主に未就学児の患者さんが来られます。

発達障害は環境汚染病の一つではないかと私は考えています。

その発生原因には食物アレルギーもありますし、重金属とか環境汚染物質の蓄積など、いろんな負担が重なっているわけです。

その背景にはご両親の遺伝子的な弱さもあり、強ければ出ないものが弱いから出るということが考えられます。

発達障害は治らないという見解がほとんどで、治癒の可能性を追求している医師は非常に少ないのですが、例えば小麦と牛乳・乳製品を減らす食事療法、潜在性感染症の漢方治療、不足している栄養素の補給など、やるべきことは多いです。

発達障害のお子さんをもつお母さんたちが、いろんな情報を集めて当院のことを聞いて来られますので、私も使命感をもって対応させていただいてます。