7:農薬評価書:チアクロプリド | 化学物質過敏症 runのブログ

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6.作物等残留試験
(1)作物残留試験
水稲、野菜、果実等を用い、チアクロプリド並びに代謝物 M2、M33及び M30を分析対象化合物とした作物残留試験が実施された。
結果は別紙 3 に示されている。
チアクロプリドの最大残留値は、最終散布 7 日後に収穫した茶(荒茶)の 19.3mg/kg、代謝物 M2 では最終散布 7 日後の茶(浸出液)の 0.10 mg/kg、代謝物M3 では最終散布 7 日後の茶(荒茶)の 22.0 mg/kg であった。

代謝物 M30 は水稲について分析が行われ、最大残留値は処理 152 日後の水稲(稲わら)の 0.05mg/kg であったが、可食部(玄米)では定量限界未満であった。(参照 4、13)
(2)後作物残留試験(水田土壌)
チアクロプリドを 0.75 g/箱で苗箱処理した稲を栽培・収穫した後の水田(沖積土)で、レタス、だいこん及び小麦を栽培して、チアクロプリド並びに代謝物M2 及び M30 を分析対象化合物とした後作物残留試験が実施された。
後作物栽培開始時の土壌中には、チアクロプリド及び代謝物 M30 は検出されず、M2 が 0.026~0.027 mg/kg 検出された。

収穫期の土壌中には代謝物 M2 が0.017 mg/kg 認められたが、収穫された後作物ではチアクロプリド及び代謝物のいずれも定量限界未満であった。(参照 4、13)
(3)後作物残留試験(畑地土壌)
ピーマンの栽培中にチアクロプリドを 300 g ai/ha の用量で 3 回散布して収穫した後の畑地土壌(火山灰土)で、きゅうり、レタス及びだいこんを栽培して、チアクロプリド並びに代謝物 M2 及び M30 を分析対象化合物とした後作物残留試験が実施された。
収穫された後作物では、チアクロプリド及び代謝物のいずれも定量限界未満であった。(参照 4、13)
(4)畜産物残留試験
泌乳牛(品種不明、一群雌 3 頭)に、チアクロプリドを 28 日間カプセル経口[原体:0、2.1(予想飼料負荷量)、6.2(3 倍量)及び 20.6(10 倍量)mg/kg飼料相当(0、0.07、0.213 及び 0.655 mg/kg 体重)]投与し、投与期間中経時的に乳汁を、最終投与後に臓器及び組織を採取して、残留試験が実施された。

分析対象化合物はチアクロプリド及び 6-クロロピリジン部分を含む全残留物(チアクロプリドを含む。)とされた。
結果は別紙 4 に示されている。
投与量と残留濃度の間には線形性が認められた。

乳汁中の残留濃度は投与 5 日以内に定常状態に達し、蓄積性は認められなかった。
チアクロプリド及び 6-クロロピリジン部分を含む全残留物(チアクロプリドを含む。)の最大残留値は、いずれも 20.6 (10 倍量)mg/kg 飼料投与群で認められ、乳汁では 0.171 ?g/g(投与 20 日)及び 0.234 ?g/g(投与 17 日)、臓器及び組織では肝臓の 1.1 及び 1.2??g/g であった。(参照 5、6、8)
7.一般薬理試験
ラット、マウス及びウサギを用いた一般薬理試験が実施された。
結果は表 20 に示されている。(参照 4、13)