2:化学物質のグループ分けはどのように循環経済のための道を開くことができるのか? | 化学物質過敏症 runのブログ

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もう一度、異なる展望からそれを見てみよう。進歩的な川下ユーザー、小売業者、及びブランドは、どのように有害化学物質を扱っているのか?

 これまでに何度も、彼らは異なる規制について気に掛けることはなく、むしろ彼らは、もうけが多く、持続可能であるようにするために、繰り返し法的要求以上のことをする。

 しかし彼らがそうする根拠は何か? 

それは、長い目で見れば、実際により容易で、より安価で、良いビジネスモデルだからである。

 ハザードベースに基づき、有害物質とそのグループの使用を完全に禁止し、それらの物質の応用領域で直ぐには代替物質が存在しない少数の物質に努力を注ぐことの方がはるかに容易である。

 このアプローチは多くの利益がある。
供給者と連絡をとり合い、適合性を確認することが容易である。
消費者及び顧客と連絡を取り合うことはもっと容易である。
最後になるが、大事なことに、それは循環経済を可能にする。
 循環経済は、環境問題とともに、資源不足に取り組む方法として推奨されてきた。

しかし、真の循環経済を達成するために、人は有害化学物質を考慮する必要がある。

本来はそのような物質は、再使用、再利用又は高級再利用(up-cycled)されるどのような製品中にも存在してはならない。

 真の循環経済では、化学物質が今日使用されている場所を決して単純に見ることはできない。それは、化学物質が次の再使用サイクルの中で、明日はどこにたどり着くのか人は決して知ることがないからである。

 化学物質のリスク評価の概念は、実際には循環の世界ではあまり重要ではない。

それは終わることのない将来の暴露の可能性を決して予測することはできないからである。

遅かれ早かれ、人間と環境は暴露することになる。

 したがって、規制当局がするように、ある化学物質への暴露の可能性と現在の使用だけをただ見るのではなく、人は本来備わっている物質の本質的な特性を見なくてはならない。

 特別の優先順位が、残留性又は生物蓄積性のある物質に与えらえるべきであり、さもないと我々は、かつて使用された多くの領域でまだ問題を起こしている PCB 類のように、決して終わりのない物語に再び行き着くことになるであろう。

 このことをなす時には、一時に二つ以上の物質に対応するために物質のグループ分けを始めるべきである。

デモ用途に我々はそれらを二つの異なるカテゴリーに分けることができる。
同定及び迅速な行動のためのテストデータ又は確認されたリードアクロス(訳注:有害性の類似性に基づきデータギャップ補完を行う方法)戦略を持っている非常に重要な物質(VIP 物質)
VIPs と同じ特性を恐らく共有するが、完全なリードアクロス・データが足りない構造に基づくもっと大きなグループの物質(ハングアラウンド物質)。 

QSAR (定量的構造活性相関)モデルによって多分問題があるとして同定された物質も同様にハングアラウンド物質に加えることができる。

全てのハングアラウンド物質は、問題となっている特定評価項目で有害性が小さいことが証明されるまで、VIP 物質と同じ方法で扱われるべきである。
 この示唆は議論があるとみなされるかもしれないが、それは実際には拡大転換立証責任(an extended reversed burden of proof)ということである。

ハングアラウンド物質は有害性がないことが証明されるまで、有害であるとみなされるべきである。

 もし我々が真の循環経済を達成したいなら、その答えは、第一に有害物質の除去を優先付けることであり、どの物質が最も緊急であるかを議論することではない。

 リソースは適切な問題に費やされるべきであり、それは、もちろん問題に対処するものであり、それらを分析しすぎることではない。